2024年11月27日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2017年(平成29年) 6月23日(金)付紙面より

ツイート

十里塚海岸風力発電事業 建設場所へ慎重論相次ぐ

 県と酒田市がそれぞれ同市の十里塚海岸で計画している風力発電事業に関連し、市環境審議会(会長・佐藤顕酒田地区医師会十全堂副会長、委員16人)が21日、市総合文化センターで開かれた。県と市が県知事に提出した環境影響評価(アセス)準備書について意見交換し、委員からは「再生可能エネルギーを増やすのは賛成だが、あの場所でいいのか」など建設場所をめぐり慎重論が相次いだ。

 県と市の準備書について、県知事から市に意見照会が来たことを踏まえ、市長が回答の参考にするための「意見交換の場」として先月31日に続いて開催。委員13人が出席した。

 委員からは「2010年に民間が同種事業を計画した時、県知事は『風致景観に著しい影響を及ぼすため認められない』と判断した。今回は影響を過小評価しており、準備書は差し戻すべき」「再生可能エネルギーを増やすのは賛成だが、現場を見て、ここが適切か疑問に感じた。砂草地はいったん壊れたら、再生するのは難しい」「植生の最前線に風車を建てるのは、全国でも先例がない。専門家の意見をしっかり聞いてほしい」「渡り鳥は環境が変われば来なくなる。場所を再考すべき」など、特に建設場所について疑問や慎重な対応を求める意見が相次いだ。

 そのほか、「渡り鳥の飛来地であり、モデル的な取り組みを」「風車を建てると、風景は一変する。変化が起きることは認識すべき」「他県に比べ本県の風車建設は少ない。他県ではどのようにクリアしてきたかを示してほしい」「再生可能エネルギーは必要で条件が許せば進めてほしいが、現場周辺は飛砂で苦しんできた歴史がある。もし影響が出たら止めるなど手厚い対応を」「新たなものを建設する時は多少の影響は避けて通れない。想定できる調査はし、丁寧な事業であり、進めてほしい」などの意見が出た。

 市長は22日の市景観審議会の意見交換も踏まえ、今月末をめどに県知事に意見を提出する予定。

県と酒田市が十里塚海岸に計画する風力発電事業のアセス準備書について意見交換した市環境審議会
県と酒田市が十里塚海岸に計画する風力発電事業のアセス準備書について意見交換した市環境審議会



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field