2017年(平成29年) 6月24日(土)付紙面より
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鶴岡市立湯野浜小学校(宮島昭子校長、児童118人)の「砂の造形大会」が23日、同校裏の湯野浜海水浴場で行われた。児童たちが班ごとに海賊船やイルカなど思い思いの砂のアートを作り上げた。
庄内浜がすぐそばにある同校の伝統行事。子どもたちが地域の自然環境に親しむとともに創造する喜びを体験してもらおうと毎年この時期に実施している。今回で40回目。
この日は全校児童が縦割り班の4グループに分かれ、「サメの海賊船」「イルカ」「滑っているペンギン」「ラッコ」をそれぞれ作った。児童たちは、地元業者が事前に作った砂山をシャベルやスコップを使って形を整え、完成が近づいた頃、のりを溶いた水を掛けて砂を固めた。
各班の班長や上級生は「そっち側、もっと形を整えて!」「水をもっと掛けて」と下級生に指示を出し、協力して完成させた。サメの海賊船を作っていた児童たちはサメの表情作りに苦戦。「カバに見える」「もっとシュッとさせなきゃ」と意見を出し合っていた。
ペンギンを制作した6年生の高杉隼都(はやと)君(12)は「みんなで協力して作ることができた。うまくできるように班のみんなを見るのは大変だったけど、満足のいく作品ができて楽しかった」と笑顔を見せた。砂のアートは週末の土日、湯野浜海岸で見られるという。