2017年(平成29年) 6月25日(日)付紙面より
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「庄内浜文化伝道師協会」(石塚亮会長)の総会が23日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれた。伝道師たちが地域でより自主的に活動できるように、地域でリーダーとなる「伝道師リーダー」を新たに任命したほか、今秋には4年ぶりに庄内浜文化伝道師の認定試験を実施するなど、本年度事業計画を決めた。
庄内浜文化伝道師は、県庄内総合支庁が2007年度に始めた制度。庄内浜の魚介類や料理方法、浜文化に精通した人を県知事名で認定し、地域での料理教室などを通じ、地魚の消費拡大や魚食文化の普及を推進するもので、これまで245人を認定。10年11月には協会を設立し、伝道師が連携を図っている。隔年開催の総会には伝道師30人と県、沿岸市町の関係者ら計約50人が出席した。
伝道師リーダーは、地域やグループでリーダーとなる伝道師を会長が任命するもの。リーダーが窓口となって市町村と交渉し、市町村主催の魚食普及イベントを増やすなど、伝道師が地域で自主的に動きやすい体制をつくる狙い。初代リーダーとして7人が選ばれ、この日、石塚会長から任命書を渡された。
一方、伝道師の認定試験はこれまで、07―09、11―13年度の計6回実施し、その後は実施していない。活動している伝道師が固定化しつつある課題も見えてきたため、新たな仲間を増やそうと、4年ぶりに再開する。9、10月ごろに試験(1次の筆記と2次の実技)を実施し、10―15人程度を認定する予定。
石塚会長は総会の中で「私たち伝道師は本県の財産。協会が独り歩きできるよう、伝道師を県民に知ってもらい、市町村にもっと活用してほしい」と、今後の活動への思いを述べた。
協会の活動経費は現在、県が負担しているが、将来は自立的な活動に移行したい考え。また、活動していない人を振り分けるため、伝道師を「2年ごとの更新」制度にする計画も出ており、早ければ今年12月にも初回の更新手続きを行う方針。
任期(2年)満了に伴う役員改選で、石塚会長(坂本屋主人)と渡部孝太郎副会長(県調理師調桜会長)の再任などを決めた。
この日任命された伝道師リーダーは次の通り。
相田満春(鶴岡市、山形丸魚)阿部幸雄(同、料理人)五十嵐安治(同、共立社)石寺憲和(酒田市、井筒)板坂竜彦(山形市、まわる鮨太助)佐藤憲三(遊佐町、NPO法人食の玉手箱)須田剛史(酒田市、沖海月)