2017年(平成29年) 6月27日(火)付紙面より
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学校法人羽黒学園・羽黒高校(牧静雄理事長・校長、生徒842人)の第55回創立記念式典と新校舎竣工(しゅんこう)式が25日、同校総合体育館で行われた。今年4月に完成した新校舎の竣工式祈願祭も行われ、新たな歴史を築いていく決意をした。
同校は、手向地区出身の鶴岡市名誉市民で実業家の秋元正雄氏が「産学一体」を建学の精神に掲げ、1962(昭和37)年6月23日に県から設置認可を受け、翌63(同38)年4月に羽黒工業高校として創設。89(平成元)年に校名を現在の羽黒高校に変更し、2012年に創立50周年を迎えた。
新校舎は耐震化に伴い昨年度に新築。50年前に卒業生が植えた木を一部に使用した全国初の木造3階建て校舎で、庄内平野を一望するカフェテラスやオープンスペースを設けた校舎となっている。
この日は、1―3年の生徒と来賓約130人が出席。開式では学校創設当時のモノクロ映像が流され、“先輩”たちが学校林の手入れをする様子も紹介。牧理事長・校長は式辞で、「多くの先人の苦労と思いが詰まった国内初の木造3階建て校舎が完成した。教育改革が進む中で、何を学んだかではなく、これからはどのように学んだか、何ができるかが求められる。教室だけが勉強する場でなく、校舎全体がコミュニケーションの場。これからも羽黒高校はまい進する」とあいさつ。
志田英紀県議会議長、田澤伸一県私学振興議員連盟事務局長、榎本政規鶴岡市長らが祝辞。生徒を代表して3年の澤口光生徒会長が「新校舎の完成と一番の変革の年に、新しい伝統を引き継ぐことの喜びを感じる。個性のある仲間がそろい、発見の毎日。自分の成長、学校の発展に尽力していく」と述べた。校舎建設に関わった企業への感謝状贈呈、永年勤続者表彰を行い、新校舎の内覧も行われた。