2017年(平成29年) 8月25日(金)付紙面より
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観光ツアー商品造成に向け、タイの旅行エージェント一行8人が23日、庄内地域入り。27日(日)までの4泊5日の日程で酒田、鶴岡両市などの観光施設を見学し旅行商品造成の可能性を探る。一行は初日午後、酒田市の酒田港で海を見ながら海鮮バーベキューを味わったほか、本間家旧本邸、山居倉庫などを回った。
庄内空港発着の東京便を活用した旅行商品造成を目的に、県庄内総合支庁が観光庁「東北観光復興対策交付金事業」を活用し企画したファムトリップ(業者らを招いた下見旅行)。一行は旅行エージェント6社の会長、社長ら幹部計8人で、商品造成に関して決定権がある人ばかりという。タイ人の誘客に力を入れている「みちのくインバウンド推進協議会」(熊谷芳則理事長、事務局・ホテルリッチ&ガーデン酒田)が日程などをコーディネートした。
一行は初日、東京発全日空第2便(395便)で庄内入りした後、バスで酒田港へ。あいにくの降雨の中、県漁業協同組合女性部のお母さんたちが炭火で焼いたメバルやイカ、エビ、サザエ、パプリカなどや、その場でさばいたタイの刺し身を昼食として味わい、「アロイ(おいしい)」と声を上げていた。
一行は同日、同市のホテルリッチ&ガーデン酒田に宿泊し、縁日風の屋台を体験。滞在中、同市の相馬樓、鶴岡市の荘内神社、加茂水族館などを見学するほか、26日(土)午後には酒田市の東北公益文科大学を会場に同協議会員との懇談会に臨む。熊谷理事長は「他ではできない体験をしてもらい、ぜひ旅行商品を造成してもらいたい」と話した。