2017年(平成29年) 8月26日(土)付紙面より
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福島県会津地方の郷土史研究会「会津史談会」(坂内實会長)の一行が25日まで1泊2日の日程で鶴岡市を訪れ、来年で150周年を迎える戊辰戦争の歴史を学び、地元の関係者と交流を深めた。
同会は1931年に設立された歴史ある会。年間10回ほどの現地講座や講義で郷土の歴史に理解を深めている。現在の会員は268人。今回の庄内訪問は現地講座として「曾・庄同盟、鶴岡・庄内藩の史蹟探訪」と銘打ち、会員21人が参加した。
24日朝に会津を出発し、同日午後に鶴岡へ。戊辰戦争で藩主が降伏した場となった旧庄内藩校致道館や酒井家ゆかりの致道博物館、大督寺にある酒井家墓所などを見学。致道博物館では酒井家第18代当主の酒井忠久館長が案内し、西郷隆盛による寛大な処分となった庄内藩の歴史などをあらためて説明した。
坂内会長は「薩長軍によって全てを破壊された会津と違って、庄内藩はつくづく幸せ。来年の戊辰戦争150周年に向けて正しい歴史を伝えていきたい」と話していた。
同日夜は湯野浜温泉のホテル「亀や」で酒井館長ら地元関係者も出席して懇親会。2日目の25日は温海地域の念珠関址などを見学し帰途に就いた。