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2017年(平成29年) 7月14日(金)付紙面より

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学術交流へ覚書締結 鶴高専とNZ・マヌカウ工科大

 鶴岡市の鶴岡工業高等専門学校(高橋幸司校長)は、ニュージーランド(NZ)のマヌカウ工科大と学術交流のための覚書を締結した。12日、同校で調印式が行われ、来日したマヌカウ工科大のポール・ホーリングス工学・貿易学部長と高橋校長が両校間の活発な国際交流の発展を願い、握手を交わした。

 マヌカウ工科大はNZ北部に位置するオークランド市にある国立工科大学。産業界と連携した学習プログラムがあるなど鶴岡高専との共通点もある。

 鶴岡高専と海外の教育機関との学術協定は、これまで9カ国12校間で締結、短期留学の派遣や受け入れを行っている。派遣された鶴岡高専の学生からは、「ネーティブスピーカーの英語を学びたい」との要望があり、協力校を探していた。

 今回の締結は、両校間での学生、教職員の交流、共同研究、情報や教材の共有などを可能にするもので、今後、学術協定への発展も視野に入れている。今年の夏季休暇には鶴岡高専初となるNZ留学が企画されており、学生9人がマヌカウ工科大を訪問する。

 マヌカウ工科大からはホーリングス学部長とピップ・スコーラム・マナセ国際交流室長の2人が10日、来日。11日に東京の国立高等専門学校機構本部を訪問後、庄内入り。12日には、全国の高専の研究拠点や他の教育機関との共同研究、企業連携などを進める応用化学研究センター「K―ARC」などを訪問した。

 調印式ではホーリングス学部長が「農業を基幹産業とする庄内との親和性もある。農業やエコロジーといったマヌカウ工科大の特色と、鶴岡高専の特色がシナジーを生むことを期待。活発な交流を図りたい」高橋校長が「3月末にNZへ訪問後、約3カ月と短い期間での締結。協力機関に感謝。グローバルエンジニアの育成に向けて共に頑張りましょう」などとそれぞれあいさつ。それぞれ覚書に署名した。調印式の後は、NZへの短期留学を希望する学生約30人を対象に、マヌカウ工科大を紹介するプレゼンが行われた。

握手を交わしたマヌカウ工科大のポール・ホーリングス工学・貿易学部長(右)と高橋校長
握手を交わしたマヌカウ工科大のポール・ホーリングス工学・貿易学部長(右)と高橋校長


2017年(平成29年) 7月14日(金)付紙面より

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社会人へインタビュー 公益大1年生キャリア入門

 東北公益文科大学(吉村昇学長)で12日、1年生を対象にした人材育成強化科目「キャリア入門b」が行われ、履修する1年生が公益大OBを中心とした若手社会人へのインタビュー、講話の聴講を通して職業観を養った。

 公益大では、1年次から自らのキャリアに向き合ってもらおうと、さまざまな科目を展開。1年の「キャリア入門」、3年の「就職セミナー」などを単位としているほか、インターンシップの選択必修、3年生全員を対象にした個別面談などで、大学を挙げて学生一人一人の進路実現をバックアップしている。

 小野敦特任講師(企業連携、産学連携)による「キャリア入門b」は、社会の要請に応え得る人材の育成が目的。今回のインタビューと講話は、学生から社会人として必要な基礎的な知識、自らのキャリア形成への視点を身に付けてもらおうと初めて企画した。履修者242人を約80人ずつA、B、Cの3グループに分け、今月5日に1回目を実施。同日はAグループ80人がインタビュー、B、Cグループ約160人がOBたちの講話を聴講した。

 2回目となった12日はBグループによるインタビューとA、Cグループの講話聴講の2本立て。インタビューでは企業や官公庁14機関からOB8人を含め若手社員・職員が訪問し、学生たちは5、6人ずつに分かれ、「仕事の内容は」「若手社員の求めるものとは」などと質問した。

 官公庁に勤める若手職員は仕事の内容について「観光や福祉、道路など多種多様。いろいろ体験できる事がメリット。2、3年で異動するので内容がリセットされ、新鮮な気持ちで仕事に従事できる」と。若手に求めるものとして企業の社員は「自己中心的な人が多いように思う。職場について学び、しっかりと準備をして入社して」「ファシリティーション能力を身に付けてほしい」などと答えていた。

 小野特任講師は「まずは1年をかけ、働くということを考えてもらい、そのイメージをつかんでもらいたい」と話した。19日にも行われ、Cグループがインタビュー。A、Bグループは講話を聴く。

OBを中心とした若手社会人にインタビューする学生たち=12日
OBを中心とした若手社会人にインタビューする学生たち=12日



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