2018年(平成30年) 3月31日(土)付紙面より
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鶴岡市黒川のJA庄内たがわ水稲育苗施設で、湯で稲の種もみを消毒する「温湯消毒」作業がピークを迎え、湯気の中で作業員たちがクレーンを操作して種もみの消毒作業に励んでいる。
同施設では稲の病気を防ぐため、2005年から安心安全な消毒方法として温湯消毒を行っている。今年は例年より5日ほど早い今月12日から始まり、来月上旬ごろまで続くという。
袋詰めされた種もみ(1袋5キロ)を8袋ずつ籠に入れ60度の湯に10分浸した後、15度の水で5分冷却。消毒した種もみは屋外の水槽で水に浸し発芽させて各農家に引き渡す。今年は庄内全域の約1100戸の農家から「はえぬき」「ひとめぼれ」「つや姫」など23品種約190トンを預かり、作業を進めている。
30日は作業員たちが湯気の立ち上る中、タイマーで時間を図りながらクレーンを操作し種もみを湯に浸す作業を黙々と繰り返していた。同JA櫛引支所営農課営農企画米穀係の池田直史さんは「滞りなく作業を進めたい」と話していた。