2018年(平成30年) 4月14日(土)付紙面より
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東北公益文科大学(新田嘉一理事長)が、酒田市飯森山一丁目の敷地内に新築する「屋内練習場」と「運動部寮」の起工式が13日、現地で行われた。両施設は主として南東北大学野球1部リーグに所属する硬式野球部が活用。運動部寮は今年10月末、屋内練習場は同11月末までの完成を目指す。
硬式野球部は2013年に学内の強化運動部に指定され、翌14年には1部秋季リーグで優勝するなど活躍。実績を積み重ねる中で本年度、遠くは宮崎県からも入部するなど全国各地から部員が集まるようになっている。現在の部員は82人。
一方で専用の練習場はなく、夏場は同市八森野球場(八幡球場)、冬場などは鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアムなど遠方まで移動している。強化の一環で共同生活を行う運動部寮もなく、現在は1年生が大学のドミトリー(学生寮、飯森山一丁目)、2―4年生の部員は大学が借り上げている酒田市錦町地内のアパート4棟に分かれ、生活や学習の指導などでも課題が多いという。
両施設はこうした状況を受け、大学敷地内に整備し、同部の一層の支援と指導強化を図る狙い。屋内練習場は体育館南側のテニスコート2面分の敷地に、鉄骨造り平屋建て、延べ床面積1334平方メートル。内野1面とブルペンを設ける。天井高は15メートル程度を予定。運動部寮はドミトリー北側の緑地に、木造2階建て延べ床面積976平方メートル。2人部屋23室と1人部屋32室、管理室1室で計80人を収容できる。設計・監理は日本設計、施工は大場・丸高特定建設工事共同企業体。事業費は計4億9032万円。
起工式では、新田理事長、いずれも副理事長を務める丸山至酒田、皆川治鶴岡の両市長、吉村昇学長らが神前に玉串をささげ、建設工事の無事故を祈った。
施主あいさつで新田理事長は「練習施設の整備により、硬式野球部には一層の活躍を期待したい。併せて運動部寮を設けることで、競技面はもとより、生活面や学修面も支援・指導できるようになり、責任を持って育てていく環境を整えられる。両施設の建設は本学の魅力をより一層向上させる事業。安全第一で工事を進めてほしい」と述べた。