2018年(平成30年) 4月18日(水)付紙面より
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小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が17日、全国で一斉に行われた。3年ぶりに理科も実施され、国語と算数(数学)の3教科となる。結果は今年7月下旬ごろ、各校に通知される予定。
全国学力テストは2007年度に始まり、原則として毎年、全ての小中学校を対象に実施している。県教育庁義務教育課によると、今年の県内の参加予定校(義務教育学校や特別支援学校などを含む)は小学校が243校の9127人、中学校が101校の9569人。国語と算数(数学)は基礎的な知識を問うA問題と、応用力を問うB問題に分けて出題され、理科は一体的に問われる。
一方、本県では昨年に続いて小学5年生と中学2年生を対象にした「学力等調査」も同時に実施。探究型学習の成果と生活・学習状況などを把握、分析するもので、16年1月に一部の学校で試行、同年10月に原則として県内の全小中学校で実施し、本格実施は今回で3回目。同課によると、参加予定校(義務教育学校や特別支援学校、付属校などを含む)は小学校が242校の9113人、中学校が99校の9551人。複数の教科をまたぐ総合的な問題で、学習状況では学習時間やテレビなどの利用状況を尋ねる。
この日、鶴岡市の朝暘第二小学校の6年生教室では午前8時40分ごろ全国学力テストの問題用紙が配布され、子どもたちは真剣な表情で担任の説明を聴いていた。
県教育庁義務教育課では「両調査を通して子どもたちの学習状況を把握し、今後の授業改善と指導に役立てたい」と話していた。