2024年11月27日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2018年(平成30年) 7月3日(火)付紙面より

ツイート

英国船籍大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス 外国人ら乗せ酒田寄港

 英国船籍の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万6000総トン、乗客定員2700人、全長290メートル)が1日、酒田市の酒田港に初寄港した。欧米を中心にした外国人らの乗客が大勢降り立って市街地に繰り出し、市民らが着物や甲冑(かっちゅう)の着付けなどさまざまな趣向の企画でもてなした。

 酒田港に外国籍の大型クルーズ船が寄港するのは、昨年8月のイタリア船籍「コスタ・ネオロマンチカ」(5万7150総トン、乗客定員1800人)に続き2回目。6月25日―7月3日の横浜発着の「初夏の宮崎・日本海クルーズと韓国の9日間」の一環で、油津(宮崎県)、韓国・釜山、境港(鳥取県)、金沢(石川県)を経て7日目に酒田に寄港した。国土交通省酒田港湾事務所によると、これまで酒田港に寄港した最大の船は石炭船「HIBARI」(5万8103総トン、全長240メートル)で、今回はそれを総トン数、全長の双方で上回った。

 運航するカーニバル・ジャパンの堀川悟社長によると、乗船者は、乗客約2750人とクルー約1100人の計約3850人。乗客は、外国人約2100人、日本人約650人。外国人は、米国、欧州、オーストラリアが中心という。

 この日は午前7時ごろ、酒田港の古湊埠頭(ふとう)に着岸。早朝にもかかわらず、市民約3000人が出迎えた。酒田吹奏楽団の演奏や酒田舞娘(まいこ)、同市の浄徳幼稚園児による踊り「もしぇのんあののん音頭」の披露などで歓迎した。

 乗客の約半数は埠頭から船会社が手配した観光バスに乗り、「羽黒山と善寳寺」「最上川舟下り」「加茂水族館」「庄内映画村」「サクランボ狩り(寒河江市)」「鳥海山」など8コースのオプショナルツアーに出発。残る乗客の多くは船会社が運行した埠頭―酒田市中町間の有料シャトルバスに乗って、市街地に繰り出した。

 このうち中町モールには市や関連団体が「クルーズカフェ&マーケット」を開設。着物や甲冑の着付け、模造刀による居合抜きの体験、地酒の試飲などを、住民たちと交流しながら楽しんだ。この日は日和山から山居倉庫にかけ、大勢の外国人が散策し、まちの雰囲気は国際観光都市に。東北公益文科大や市内の高校生ら約70人が要所で英語ガイドのボランティアを務め、酒田の観光スポットなどを丁寧に案内した。

 午前9時半から船内で行われた歓迎セレモニーでは、吉村美栄子知事が温泉や果物、地酒など本県の魅力をアピールし、「山形のおいしい食と飲み物を楽しんで」と歓迎のあいさつ。ステファノ・ラベラ船長は「日本ではさまざまな地で大歓迎を受けてうれしい。これからも日本発着を続ける」と述べた。

 船は午後4時、大勢の市民に見送られて出航した。船のデッキは手を振る乗客で満杯になり、「酒田の満足度が高かったことをうかがわせた」(市交流観光課)。同船は今月17日(火)にも寄港予定で、地元では今回と同様の体制で歓迎する予定。

酒田港に初寄港し、大勢の出迎えを受けた「ダイヤモンド・プリンセス」=午前8時ごろ、古湊埠頭(上) 中町モールで着付け体験を楽しむ乗客たち=午前11時ごろ
酒田港に初寄港し、大勢の出迎えを受けた「ダイヤモンド・プリンセス」=午前8時ごろ、古湊埠頭(上) 中町モールで着付け体験を楽しむ乗客たち=午前11時ごろ



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field