2018年(平成30年) 7月5日(木)付紙面より
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鶴岡市立あつみ小(後藤誠校長)の5年生34人が3日、大岩川漁港周辺で魚さばきや刺し網漁見学などの漁業体験に取り組んだ。森の恵みによってもたらされる豊かな海の資源に触れた。
鶴岡市大岩川地区にある天魄山(標高約290メートル)周辺の森と川、海のつながりを学ぶ「天魄山森林自然教室」として市温海庁舎が主催して2012年から毎年実施。3年生は焼き畑農法体験、4年生はサケの採卵、5年生は地域漁業や森林整備体験などに取り組む。県のやまがた緑環境税活用事業。
この日は初めに市の職員が森の恵みや役割、漁業者による森林整備活動について説明。大岩川漁業者会の菅原重一会長は「天魄山からの栄養で育った魚がたくさん。大岩川周辺は庄内でも恵まれた漁場になっている」などと紹介した。
その後は、大岩川漁業者会の指導で漁業体験。2班に分かれて、鼠ケ関港で水揚げされたウマヅラハギのさばき方講習と、漁船に乗って刺し網漁見学。さばき方講習では、児童は魚のにおいに顔をしかめながらも、皮がきれいにむけると笑顔。「簡単に皮がむけてやっぱりカワハギの仲間だ」と納得した様子だった。五十嵐蒼斗君(10)は「魚をさばくのは初めて。楽しかった。海、山、川を大切にしていきたい」。ウマヅラハギはみそ汁にして味わった。
この他翌4日は、温海中学校裏にある温和の森を舞台に森林整備活動も実施。