2025年4月22日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2018年(平成30年) 7月19日(木)付紙面より

ツイート

高校生がおもてなし

 英国船籍の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万6000総トン、乗客定員2700人)が17日、酒田市の酒田港古湊埠頭(ふとう)に寄港した。今月1日に次いで2回目で、大勢の外国人客が中心市街地に繰り出し、中町モールでは地元高校生が自分たちで企画した日本文化体験のプログラムなどが好評を博した。

 前回同様、乗客の大半は欧米を中心にした外国人。午前7時の寄港から午後4時の出港まで、約半数が船会社の企画によるバスツアーで羽黒山など周辺観光地に出掛け、残りの多くはシャトルバスで酒田市の中心市街地に繰り出した。

 中町モールには市や関連団体が前回同様に「クルーズカフェ&マーケット」を開設。着物や甲冑(かっちゅう)の着付け、模造刀による居合抜きの各体験、飲食ブースなどを設けたほか、新たに酒田光陵高ビジネス流通科の1―3年生107人と酒田南高空手道部の30人がもてなし役を買って出た。

 このうち光陵高の生徒は、日本文化体験コーナーを開設。外国人が自分の名前を漢字で書く書道と、抹茶をたてて飲む茶道の両体験コーナーで、ひっきりなしに客が訪れる盛況ぶり。生徒たちは茶せんを使う時に「ベリー・クイックリー(とても速く)」などと身ぶり手ぶりを交えてコミュニケーションを交わしながら、和気あいあいとした雰囲気でもてなした。また、酒南高空手道部の生徒たちは組手の基本的な稽古を披露。「ヤー」と鋭い掛け声で突きや蹴りを繰り出す様子を、たくさんの外国人客たちが興味深そうに見入った。光陵高生たちは数人ずつ各商店街や観光スポットに散らばり、道案内も行った。

 ともに光陵高ビジネス流通科2年で、日本文化体験を担当した齋藤大鳳さん(16)は「英語での会話は難しいが、相手にも楽しんでもらい、自分たちも楽しく、とても良い体験になった」、前田梨夢さん(17)は「難しい単語を使わなくても、身ぶり手ぶりで何となくコミュニケーションができた。とても楽しかった」と話した。茶道の体験料150円の収益金は西日本豪雨の被災者支援に送る予定。

 酒田市交流観光課では「前回も酒田のもてなしは好評だった。反省点を踏まえ、少しずつ新たな試みを取り入れた。特に高校生の企画は予想以上に好評で、こうした成功体験を積み重ね、より良いおもてなしで酒田ファンを増やしていきたい」としている。

下船した外国人客たちと日本文化体験で交流する酒田光陵高の生徒たち=中町モール(上)空手の稽古を披露した酒田南高空手道部の生徒たち=中町モール
下船した外国人客たちと日本文化体験で交流する酒田光陵高の生徒たち=中町モール(上)空手の稽古を披露した酒田南高空手道部の生徒たち=中町モール



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field