2018年(平成30年) 9月11日(火)付紙面より
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開港以来の累計搭乗者が1000万人に達した庄内空港で9日、達成記念式典が開かれ、関係者がくす玉を割るなどして節目を祝うとともに、さらなる空港の利用促進や利便性向上などへの決意を新たにした。
同空港は1991年10月1日の開港以来、定期便とチャーター便の累計搭乗者が先月28日、1000万人に達した。記念式典は庄内地方の5市町や経済団体などでつくる庄内空港利用振興協議会(会長・丸山至酒田市長)が主催した。
会場となった庄内空港2階出発ロビーでは式典に先立ち、酒田舞娘が「酒田甚句」を披露。あいさつに立った若松正俊副知事は「地域の活性化や産業発展を支える高速交通網の重要なインフラとして、庄内空港が果たす役割はますます大きくなっている。今後も運航拡充や利便性の向上に努めていく」と吉村美栄子知事のメッセージを代読。庄内空港利用振興協議会の丸山会長は「庄内はかつて『陸の孤島』といわれ、地元の経済界、住民を挙げて運動を展開した。ミスター庄内空港といわれた前田巌さん(元酒田商工会議所会頭)が人生を懸けて頑張り、その後を庄内開発協議会最高顧問の新田嘉一さんが引き継ぎ、地元の皆さんの情熱、寄付を集め、国や県に働き掛け、開港した。今後も『庄内は一つ』のシンボルとして庄内空港を盛り立ててほしい。人口減少や産業振興のため、さらなる運航路線の拡充、LCC就航、滑走路の延長、空港ビルの拡充など大きな課題がある。1000万人を機に、地域一丸となり、地域発展のために頑張りたい」と述べた。
引き続き、加藤鮎子衆院議員や大沼みずほ参院議員、庄内開発協議会の新田嘉一最高顧問、全日本空輸の志岐隆史副社長の4人が祝辞。庄内5市町の首長や地元選出県議らの来賓を交えてくす玉を割り、節目を祝った。また、記念演奏としてANA羽田オーケストラと庄交吹奏楽団が合同でANAテーマソング「Departure」などを演奏。詰め掛けた家族連れなどから喝采を浴びた。
庄内空港利用振興協議会は1000万人達成を記念し10月27日(土)までの間、庄内発羽田行き片道1区間を利用した人を対象に、抽選で50人に庄内・羽田往復航空券や庄内の特産物などが当たるプレゼントキャンペーンを実施している。