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2018年(平成30年) 8月23日(木)付紙面より

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大荒地区の一般廃棄物最終処分場 供用半年遅れ21年10月

 鶴岡市議会の全員協議会が21日開かれ、市は大荒地区に整備する一般廃棄物最終処分場の供用開始が当初予定より半年遅れの2021年10月になるとの見通しを示した。現在の岡山地区の処分場の埋め立ては20年8月に満杯となる見通しで、新処分場の供用開始までの約1年間は、民間業者に約2億円で処理を委託する方向で調整している。

 市の説明によると、14年10月に大荒地区を最終処分場の建設候補地とした後、地元との合意形成に時間を要したため、施設の基本設計や実施設計、地質など各種調査の作業着手が遅れたことから、当初21年3月とした施設の完成時期を見直した。市は、事業に遅れが生じたのは管理職の進行管理に問題があったとして、13―17年度に担当した部課長のうち退職者を除く課長職2人を、21日付で文書による厳重注意とした。

 市は今後、地権者説明会を行うなど用地交渉を本格化させ、9月定例市議会に整備を盛り込んだ補正予算案を提出する方針で、入札や事業者選定を経て来年1月の着工を目指す。

 大荒地区への最終処分場整備では、計画に反対していた市民団体が先月25日、地元大荒自治会が今月1日にそれぞれ市と整備事業に関する合意書を取り交わした。


2018年(平成30年) 8月23日(木)付紙面より

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山頂付近の祭壇に合掌 鶴岡市清水・三森山で「モリ供養」

 庄内地方に伝わる送り盆の風習「モリ供養」が22日、鶴岡市清水地区の「三森山」(標高約121メートル)で行われた。参拝者が山頂付近に設けられた祭壇に手を合わせ、祖霊や無縁仏を供養した。

 盆で送られた死者の霊が、里山近くにある小高い丘や山、森に一定期間とどまるとの信仰に基づく行事。「庄内のモリ供養の習俗」として2000年に国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定された。寺や里近くで行うなど近年簡素化が進むが、清水地区のほか、庄内町三ケ沢、酒田市八幡地域などでは山での供養が続いている。

 1100年以上の歴史があるとされる三森山のモリ供養では今年、山頂付近にあるお堂や碑8カ所のうち「仲堂」の前に無縁仏を供養する祭壇「施餓鬼(せがぎ)棚」を設け、午前6時、同8時、同10時、午後3時の4回にそれぞれ供養を実施した。

 このうち午前6時の供養では、片道約20分の山道に汗した30人余が参列。清水地区の天翁寺、矢馳地区の宝蔵寺の住職らによって故人の名前が読み上げられるたび、地区の若者が「花に水手向けます」「茶湯水あげます」と発して祭壇の石碑に水やお茶を掛けた。

 供養の後は、無縁仏供養の餓鬼役を務める地元の大泉小の児童12人が「お願いします」と巾着袋を広げて帰り道に整列。参拝者から小銭の布施を受け取っていた。

 鶴岡市平京田の女性(58)は三女(19)と参拝。「亡くなった母に連れられて10年以上前から訪れている。最初娘は、知らない子どもにお布施をあげるのは抵抗があったようだが、住職から施餓鬼供養の話を聞いて納得してくれたようで良かった」と笑っていた。

 三森山のモリ供養は23日も実施。

山頂付近の施餓鬼棚に向かって手を合わせる参拝者たち(上)供養を終えた参拝者から、布施を受け取る子どもたち
山頂付近の施餓鬼棚に向かって手を合わせる参拝者たち(上)供養を終えた参拝者から、布施を受け取る子どもたち



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