2019年(平成31年) 2月8日(金)付紙面より
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酒田市の酒田光陵高校(鈴木和仁校長)で6日、近くの酒田第一中学校(松本克則校長)の1年生を招いたものづくり連携事業が行われ、中学生たちが光陵高の先生や生徒の指導で、ドアチャイムやラジオなどものづくりに挑戦した。
この事業は、昨年12月に95歳で死去した同市名誉市民・中村恒也氏の寄付に基づき、同市が実施している中村ものづくり事業の一環。昨年度までは松陵小学校の児童が光陵高を訪れてものづくりを体験するメニューだったが、本年度は小・中・高校と連続した取り組みでものづくりへの関心を一層高めようと、松陵小6年と酒田一中1年の双方を招くことになった。
この日はその初日で、酒田一中1年生の2学級52人が訪問。5グループに分かれ、それぞれドアチャイム作り(光陵高の担当・工業科機械科)、フルカラーLED(発光ダイオード)による光の三原色の学習(電子機械科)、マイコンを使ったラジオ製作(エネルギー技術科)、無機EL製作(環境技術科)、コンピューターゲーム作り(情報科)に挑戦した。
このうちドアチャイム作りには女子8人が参加。光陵高の先生の指導で、真ちゅうのパイプを切ったり、ドリルで穴を開けたりした。また、真ちゅうの板にフライス盤で光陵高の校章を彫る工程では、全自動で文字が彫られていく様子に、中学生たちは「すごい」と目を見張った。
金子瑞季さん(13)は「自分で希望してこのメニューを選んだ。普段は見掛けない道具でオリジナルのものを作れるのが楽しい。金属加工に興味が湧いた」と話した。
12日には酒田一中1年生のもう2学級の50人、13、14日の2日間は松陵小6年生の2学級55人が訪れ、ものづくりを体験する。