2019年(令和1年) 10月24日(木)付紙面より
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天皇陛下の即位の礼の中心儀式「即位礼正殿の儀」に合わせ、「天皇陛下御即位庄内奉祝式典」が22日午後、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれた。庄内の各界の代表者や住民が出席し、天皇陛下の即位を庄内挙げて祝った。
庄内地域の奉祝行事は、県神社庁鶴岡西田川、酒田飽海、東田川の庄内3つの支部を中心に、庄内の5市町の首長や商工業団体、農林水産業団体、文化団体、高校、青年会議所などの代表らが発起人となって「天皇陛下御即位庄内奉祝委員会」をつくり準備を進めた。
奉祝式典は、正殿の儀終了後の午後2時から開かれ、約1000人が出席した。国歌「君が代」の斉唱に続き、同委員会代表発起人の旧庄内藩主酒井家第18代当主で致道博物館長の酒井忠久さんが、天皇皇后両陛下が大震災の被災地を見舞われ、被災者などに深い思いを寄せ続けていることに触れ、「天皇陛下の御心(みこころ)を胸に刻みながら、新しい令和の時代を、次の世代を担う青少年たちと共に誇りある日本の輝かしい未来をつくり上げていかなければならない」と式辞を述べた。
引き続き、庄内地方の首長や経済界、農林水産業、宗教、青年の代表らが、それぞれの立場から奉祝の言葉を述べ、庄内から祝意を届けた。
奉祝式典は、令和の新時代にふさわしい若い世代の参加も呼び掛け、女子小中高校生26人による乙女舞「豊栄の舞」の披露、鶴岡東高吹奏楽部や羽黒高合唱部の奉祝演奏なども繰り広げられた。また、日本九重流詩吟学会の地元3団体による奉祝の吟詠も行われ、最後に出席者全員で国旗の小旗を手に、「聖寿万歳」を三唱した。