2019年(令和1年) 6月7日(金)付紙面より
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8月1日から庄内空港と成田空港を結ぶ新規路線を運航する格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)の片岡優社長は5日、鶴岡、酒田の両市役所を訪れた。皆川治鶴岡、丸山至酒田の両市長とそれぞれ懇談し、新規就航路線の市民へのPRへの協力を要請した。
同社は4月17日、LCC、成田発着ともに県内初となる新規路線就航を発表。同社としては初の東北地区の路線として1日1往復を運航する。片道運賃は4490円から。
両市長との懇談は非公開で行われた。終了後、片岡社長は報道陣に対し、就航発表後に一気に増えた予約の勢いが少し鈍化してきているとした上で、「(予約状況は)他の路線と比べても決して悪くないが、さらに拡大したい。就航まで2カ月足らずであり、新規路線就航の地元向けPRをお願いした」と述べた。
庄内空港利用振興協議会会長でもある皆川市長は「告知が十分でなかった。首都圏のふるさと会や高校の同窓会などにも働き掛け、地域の小さな会合などでもPRしていきたい」と話した。丸山市長は「旅行代理店を通じて予約ができると分かった。東北公益文科大の学生が帰省する際にも利用してもらえるようPRしたい。成田から都心まで1000円程度で行けることも発信していきたい」と述べた。
3日に県庄内総合支庁で開かれた県政運営説明会で、吉村美栄子知事は予約状況が低調だとして、「最初が肝心。今のままでは撤退されてしまう。この就航はぜひとも成功させなければならない」と危機感をあらわにし、庄内地域の市町や産業界の代表らに協力を強く訴えていた。
2019年(令和1年) 6月7日(金)付紙面より
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「山形さくらんぼの日」の6日、県内各地をはじめ東京や仙台で、山形さくらんぼブランド力強化推進協議会による広報イベントが行われた。庄内では鶴岡市の庄内観光物産館で実施。試食用佐藤錦の配布などで観光客らにPRした。
「『山形さくらんぼ』キックオフイベント」として、生産者や全農山形、流通・市場関係団体、自治体、県などでつくる同協議会主催の今回初開催イベント。消費者に対して、産地における厳選出荷や高品質安定生産といった取り組みを関係団体が連携して情報発信し、ブランド強化につなげる。観光施設や産直、山形空港など県内10会場と、東京都内のアンテナショップ、仙台駅で実施。各会場で置賜産の佐藤錦やチラシを100セット限定で配布した。
庄内観光物産館では県職員や市役所、全農山形など約10人がPR。10分ほどで配布し終わった。バスツアーで立ち寄った藤田礼子さん(74)=東京都江戸川区清新町一丁目=は、思わぬプレゼントを受け取り、「うちの近くのスーパーでよく見掛けるのは山梨産。山形産は頂いてうれしい贈答用。味も別格」と話していた。