2020年(令和2年) 1月9日(木)付紙面より
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6日に寒の入りを迎え、庄内浜の冬の味覚「寒ダラ」の水揚げが始まった。県水産試験場の速報値などによると同日は豊浦と鼠ケ関、酒田の3港で計0・44トンの水揚げという。本格化はもう少し先になりそうだ。
庄内では1月上旬の小寒から2月の節分までに捕れる旬のマダラを寒ダラと呼んで珍重する醍醐味(だいごみ)は引き締まった身や白子、アブラワタ(肝臓)、アラも無駄にせず丸ごと煮込んだどんがら汁。
由良漁港では7日に初水揚げ。同日午後3時すぎに底引き網船6隻が続々帰港すると、ハタハタや紅エビ、ズワイガニなどとともに、マダラを水揚げした。富芳丸(14トン)では、4キロから7キロ超のものまで約60本。齋藤守船長(57)=鶴岡市由良二丁目=は「これからに期待」。県漁協さかた総合市場の担当者によると、酒田からは同日、4隻がタラ漁に出漁し1隻当たり約300キロという。「少ない。これからが本格化。1月になるとほとんど捕れないタイが年明け後も揚がるなど、今年は、ここ2、3年と比べるとタラも含めてやや遅れている」という。