2020年(令和2年) 6月14日(日)付紙面より
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庄内特産アンデスメロンの初競りが13日、三川町の公設庄内青果物地方卸売市場の庄印庄果(齋藤弘明社長)で行われた。4―5月に続いた低温が影響したことで肥大化が進まず、この日の初競りに大玉4Lサイズのメロンは並ばなかったものの、糖度は17度と甘さ十分の出来栄えに3L4玉が2万円で競り落とされた。
この日入荷したのは酒田市黒森のヤマ菊農園(佐藤祐治代表)のハウス物47ケース。今年は新型コロナウイルスによる影響を懸念していたが、佐藤さんは「みなさんに甘くておいしいと言ってもらえることが一番だと思っている。まだまだこれから糖度を上げていきたい」と意気込む。ハウス物の出荷ピークは今月下旬になる見通しという。
同日は午前7時半からの初競りに合わせて地元の青果店などの買受人が詰め掛け、メロンを試食し味を確かめていた。昨年4L3玉を過去最高値の4万円で競り落とし、今年は3L4玉を2万円で競り落とした鶴岡市末広町のフルーツショップ青森屋の大高俊則社長(57)は「鮮度のあるいいものを求め購入したいというお客さんに喜んでもらえるよう、適正価格で販売したいと思う」と話し、競り落としたメロンは早速、同日店頭に並べられた。