2020年(令和2年) 6月21日(日)付紙面より
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酒田市が、いずれも市立の浜田、若竹両保育園を統合し亀ケ崎六丁目地内で整備を進めている新保育園の名称が「みなと保育園」に決まった。少子化が進む一方で子育て支援のニーズが高まり、行政の人口減少対策でも支援施策が重要視される中、市街地における子育て支援の新たな中核施設。来年4月の開園を予定している。
ともに老朽化した市立の浜田保育園(新井田町、定員90人、1977年完成)、若竹保育園(若竹町二丁目、同60人、67年完成)を統合し全面的に新築する。設計段階の一昨年、子育て世代や地域住民とのワークショップを開き、望ましい保育園の在り方について意見交換。この時出された「地域の人と交流できる場にしてほしい」「送迎用の車の動線を考えた駐車場の配置をお願いしたい」といった声を受け、設計に反映させた。
敷地は民間から取得した5664平方メートルで、中に木造一部鉄筋コンクリート造り平屋建て延べ床面積1795平方メートルの建物を整備する。0―5歳の年齢別の保育室や遊戯室、調理室、事務室、医務室が入り、園庭にはプールや砂場などを備える。構造材や内外装に酒田産材を多用し、ぬくもりある造りとする。
少子化を踏まえ、定員は現2施設の合計より10人少ない140人だが、現2施設では行っていない、特別保育(一時預かり、休日保育)を新たに始める。
現在は松陵保育園(住吉町)にある「酒田子育て支援センター」を移転して併設。今回の保育園名称に合わせ、同センターの愛称を「もしぇのんひろば」に決めた。就園児と保護者の触れ合いや各種相談業務などを担う。
18日に閉会した市議会6月定例会で、「みなと保育園」整備に伴う「市保育所設置条例」の一部改正が原案通り可決された。新保育園は今年1月に着工しており、完成は来年3月の予定。