2020年(令和2年) 10月13日(火)付紙面より
ツイート
年の瀬恒例「だるま市」で親しまれる鶴岡市本町二丁目の七日町観音堂で10日、白だるま合格祈願祭が行われた。受験合格の縁起物として「合格しろ(白)!」の言霊の力を借りる意味合いの白だるまを奉納し、高校や大学受験の合格を願う受験生など60人余りがお堂に詰め掛け、願い事を白だるまに託した。
同日、参列者は新型コロナウイルス対策として密集を避けるため、観音堂礼拝堂や参道に並べられた椅子に座り、スピーカーを通じて祈祷(きとう)を聞いた。
定刻を迎えると、お堂内では太鼓を打ち鳴らしながら護摩がたかれ、白だるまに「精入れ」を行った。その後、白だるまに書かれた受験者の名前が読み上げられ、参列者は自分の名前が読み上げられると合掌し、目を閉じて祈っていた。
鶴岡北高3年の庄司彩葉(さわ)さん(17)は「来月に大学受験を控えているので合格祈願に。今年はリモート授業などであまり大学に行けなかったというニュースを見たので、入学後は充実した大学生活が送れるようにとのお願いもしました」と話していた。
合格祈願祭は、だるまの町をPRしようと、七日町観音堂を維持管理している七日町町内会(吉川義雄会長)が毎年この時期に実施している。