2020年(令和2年) 11月21日(土)付紙面より
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鶴岡市食文化創造都市推進協議会(会長・皆川治市長)の「わたしのイチオシ! つるおか名物コンテスト」の表彰式が19日、市役所で行われた。最高賞の金賞には、加工食品部門で出羽三山神社斎館の「SAI(さい) 出羽三山」、菓子部門でアイビー鶴岡営業所の「鶴岡 鶴姫レッドメロンサンド」が選ばれ、皆川市長から表彰状が贈られた。
市内の事業所を対象に、旅行客のお土産や贈答品としての新商品開発を促進することなどを狙いに2018年度から隔年で開催。2回目の今年は加工食品14点、菓子6点の応募があり、先月25日に出羽庄内国際村で市民代表らが審査。各部門で金賞、銀賞各1点、銅賞2点を決めた。
加工食品部門で金賞に選ばれた「SAI 出羽三山」は、「山うどと紫蘇穂(しそぼ)の味噌」「干しわらびの松前」「山蕗(やまふき)とふきのとうの味噌」の“ご飯のお供”の瓶詰3種をセットにしたもの。地元で採れた山菜を丁寧に下処理し、山菜本来の風味を生かした。3つの瓶は、羽黒山最大の祭典「松例祭」で使う綱をイメージした稲わらで縛り、素朴ながらインパクトのある外装とした。先月下旬から斎館ホームページで販売している。1セット2592円(税込み)
一方、菓子部門で金賞の「鶴岡 鶴姫レッドメロンサンド」は、同市産の赤肉メロン「鶴姫レッド」をフリーズドライ加工してクリームに閉じ込め、サクサク食感のクッキーで挟んだ。メロンの風味を最大限生かし、通年で売れる商品を目指した。昨年4月から庄内空港や庄内観光物産館などで販売している。12個入りで1350円(税込み)。
この日の表彰式では、皆川市長が両部門の受賞者に表彰状を贈呈。斎館の伊藤新吉料理長(51)は「山菜を採る人など地元のいろんな人と一緒に盛り上げたいと思った」、アイビー鶴岡営業所の水口健史所長(45)は「おいしいものを作るだけでなく、地域で必要とされる商品づくりを進めたい」とあいさつ。皆川市長は「今後も、世界に誇れる鶴岡の食文化の確立にご尽力を」と激励した。
各部門の銀賞、銅賞は次の通り。
◇加工食品部門▽銀賞=おとうふ蒲鉾まめまる(竜泉・滝川)▽銅賞=庄内プロシュートNOBILE(東北ハム)NEWあつみ豚ハム・ソーセージ(五十嵐ファーム)◇菓子部門▽銀賞=庄内柿美人(山本組)▽銅賞=出羽の月(清川屋)鶴岡ゆべし3本入り(大福城)
2020年(令和2年) 11月21日(土)付紙面より
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東日本大震災からの復興、海辺の魅力発信に向けてNPO法人「日本ビーチ文化振興協会」(遊佐雅美理事長)が企画した全国公募の絵画・写真展「みちのく潮風トレイルメッセージアート展」で、酒田市の酒田南高校観光・地域創生専攻1年生6人による作品が「理事長賞」を受賞し19日、校内で伝達式が行われた。生徒たちは「これを励みにさらに頑張りたい」と意気込んでいる。
「理事長賞」を受けた酒田南高生の作品は、夕日に輝く同市の日和山公園展望台で、つないだ手を上げた6人を背後から撮影した写真。「仲間の絆」「海はつながっている」というメッセージを込めたという。背景には酒田のシンボル・六角灯台も入っている。
同アート展は、次代を担う子どもたちから絵画・写真作品の制作を通し、大震災からの復興、海辺の魅力に理解を深めてもらおうと、同法人が環境省や国土交通省などの後援を受けて企画。応募作品の中から審査で選ばれた入賞20点をTシャツにプリント。被害が大きかった太平洋側3県の海岸に展示している。
趣旨に賛同した、酒田市の大浜海岸を会場に親水空間としての酒田港の魅力を発信する「酒田ビッグビーチフェスタ」の実行委員会(実行委員長・加藤明子NPO法人「酒田港女みなと会議」理事長)は、今年9月5日に予定していた同フェスタのイベントの一つとして、子どもたちによる海辺のスケッチコンテストを開催、優秀作をアート展に応募する予定だった。コロナ禍でフェスタ自体が中止となったことから、一般公募で作品を募集した。
この日は加藤理事長らが同校を訪問。「本賞」の遊佐理事長直筆サイン入りTシャツなどを生徒たちに伝達した加藤理事長は「友情を温め、素晴らしい青春を送ってほしい」と激励。遊佐理事長は「これからも仲間を大切に、夢に向かっていろいろ挑戦して」とビデオメッセージを寄せた。
齋藤法明校長は「物事を深く考察し、地域を盛り上げることができる人材になってほしい」と。生徒を代表し工藤愛華さん(16)は「普段から日和山公園は学びの場になっており、成果が表れた。これからも6人で頑張っていきたい」と話した。