2020年(令和2年) 11月22日(日)付紙面より
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国の文化審議会(佐藤信会長)は20日、新たな史跡名勝天然記念物の指定等について萩生田光一文部科学大臣に答申した。今回新たに答申されたのは全国の史跡12件で、このうち本県では酒田市の山居倉庫が史跡として新規の指定を答申された。
山居倉庫は1893(明治26)年、酒田米穀取引所の付属倉庫として建設され、庄内米を保管・取引した大規模な施設。米が自由取引されていた米券倉庫時代から食糧管理制度下の時代を経て、建築後120年以上も現役使用の倉庫として存在する。近現代の米穀流通の歴史を知る上で重要な施設となっている。
今回指定された山居倉庫を合わせ、本県の指定史跡は30件となった。
答申を受けて酒田市、市教育委員会、倉庫を所有するJA全農山形と庄内倉庫は同日夕、倉庫内の「華の館」で共同会見を実施。丸山至市長は「山居倉庫は酒田の宝。市が責任を持って保存活用計画を策定して魅力あふれる活用方法を決めたい」、全農山形の後藤和雄県本部長は「庄内農家のシンボル。これからも酒田の文化遺産として継承していく」、庄内倉庫の田村久義社長(JA庄内みどり代表理事組合長)は「現役の倉庫。市と共に活用策を考えていきたい」と。市教委の村上幸太郎教育長は答申に至るまでの過程を紹介した上で、「市民みんなが歴史的価値を共有できるようになれば」と語った。
2020年(令和2年) 11月22日(日)付紙面より
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今年で29回目となる鶴岡商工会議所建設工業部会(中村修一部会長)の鶴岡市建設優秀賞表彰式が18日、同市の東京第一ホテル鶴岡で行われ、7部門で鶴岡市長賞7人、鶴岡商工会議所会頭賞4人の計11人が表彰された。
地域の経済活動の中枢を担う建設業界を魅力あるものにし、技術革新や優秀な人材確保につなげようと、同部会が中心になって毎年実施している。鶴岡市が発注した工事や同市内で施工された民間工事などを対象に優秀な施工、作業環境の改善、労災防止などに貢献した現場管理人らを市や施工事業主の推薦に基づき選考、表彰している。今回は昨年6月1日から今年5月31日までに完成した工事が対象。
表彰式には同商議所や建設工業部会の会員事業所、鶴岡市からの来賓を含め約60人が出席。中村部会長が「安全施工と高い完成度の工事施工への努力が評価され、苦労が報われたことに敬意を表する。表彰された皆さんが受賞を機にさらに精進され、健康で活躍されることを祈念する」とあいさつ。来賓の皆川治市長、加藤捷男鶴岡商議所会頭が「建設業界をけん引する技術者としての活躍とともに、地域の技術力向上のため後進の育成にも力添えをいただきたい」などお祝いの言葉を贈り、一人一人に賞状と記念品を手渡した。
引き続き市長賞を受賞した7人が施工での苦労や課題解決への創意工夫などの体験を語り、「地域の人々から喜ばれる、より良いものを造ることに努めていきたい」など受賞発表を行った。