2020年(令和2年) 11月27日(金)付紙面より
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農林水産省が新型コロナウイルス感染症対策「GoTo Eat(イート)」の一環で実施する「やまがたGoTo Eatキャンペーンプレミアム付食事券」の販売が26日、県内で始まった。購入額の25%のプレミアム付きで、1冊5000円分(1000円×5枚)を4000円で購入できるとあって、庄内地方でも各販売場所に大勢の人が訪れた。
本県ではフィデア情報総研(本社・秋田市)が国の委託を受けて発行事業を行う。一人で1回5冊(額面2万5000円分)まで、回数に制限なく購入できる。購入場所は、県内のスーパー「ヤマザワ」41店(庄内7店)と、旧44市町村単位でヤマザワのない地域の郵便局48局(庄内20局)。販売総数は100万冊(額面50億円分)で、26日に40万冊、来月15日、25日に各30万冊と、分散して供給する。郵便局は26日の供給分のみ。使用期限は来年3月31日。
食事券を利用できるのは県内の加盟飲食店に限り、スーパーなどでは使えない。加盟店は25日現在、全県で1156店、うち庄内は255店(鶴岡市136店、酒田市100店、庄内町、三川町各7店、遊佐町5店)。加盟店は来年1月29日まで専用サイトなどで受け付ける。手数料は無料。
販売初日の26日、鶴岡市茅原のヤマザワ鶴岡茅原店(杉原淑弘店長)では午前7時ごろから入り口前に購入希望者が並び、開店の同9時半ごろには約200人となった。店内のレジ3基を専用コーナーとし、次々に販売した。
午前8時すぎから並び5冊を購入したという市内の70代女性は「正月に娘一家が帰省してくるので、少し豪華な食事を楽しみたい」と笑顔で話した。
フィデア情報総研山形支社によると、県内の飲食店は約4300店(2016年調査)で、加盟は約8割の3400店を目指す。
2020年(令和2年) 11月27日(金)付紙面より
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鶴岡市のあつみ小学校(松田裕可校長、児童170人)の3年生たちが25日、8月に自分たちで種をまいた赤カブ「焼き畑あつみかぶ」の収穫と漬け込み作業を体験した。
市と学校が毎年、県やまがた緑環境税の交付金を活用し、温海町森林組合の協力で3―5年生を対象に行っている「天魄山森林自然教室」の一環。近くの温海中裏の「温和の森」で5年生が7月に杉林の枝打ちを行い、この枝を使って8月に3年生が同所で焼き畑を行い、4年生から受け継いだ赤カブの種をまいた。
この日、3年生29人は保護者と一緒に温和の森で赤カブ約50キロを収穫。温海町森林組合(大岩川)で赤カブの洗浄・選別作業を見学した後、学校の体育館で甘酢漬けの漬け込みを体験した。
3班に分かれた子どもたちは、赤カブを12キロずつ量り、砂糖、塩、酢と一緒にビニール袋に入れ、「おいしくなーれ」と言いながら、袋の上から手で優しくもんだ。すると、カブの皮の赤い色素が酢で溶け出し、全体が赤く染まった。
忠鉢陽丸君(9)は「白かったカブが真っ赤になって、不思議。きっとおいしくなると思う。赤カブは好きなので、食べるのが楽しみ」と話した。