2020年(令和2年) 11月29日(日)付紙面より
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酒田市幸町一丁目のJR酒田駅前で進む駅周辺整備事業のうち、図書館、観光案内所などが入る公共施設「ミライニ」、月見(白旗夏生社長)が運営するホテル「月のホテル」とレストラン「ALL DAY DINING月のみち」、日新開発(五十嵐渉社長)のレストラン・バンケット「ル・ポットフー」で構成する複合施設(A棟)が28日、2022年春のグランドオープンに先立ちオープンした。駅周辺のにぎわい創出、活性化に向けた酒田の新たな「玄関口」がその姿を現した。
同事業は市と西松建設の共同出資による「光の湊」が主体となり、酒田駅前の旧ジャスコ跡地を中心とした敷地約1・4ヘクタールに、公共施設やホテルなどが入る複合施設(A棟)、バス待合、店舗もある立体駐車場(B棟)、分譲マンション(C棟)を整備する。
先行オープンしたA棟は鉄骨造り8階建て。公共施設「ミライニ」は、憩いの場、集いの場となる「エンガワラウンジ」、雑誌・新聞コーナー、観光案内所のみ開放。図書館は22年春のグランドオープンに合わせ、市中央図書館の機能を移転する予定。2階のデッキラウンジ、学習室は、県立酒田光陵高の生徒・教職員で組織する一般社団法人「SKIES」が管理する時間のみ利用可。
一方、「月のホテル」は「酒田らしさがあふれるコミュニティホテル」がコンセプトで、全146室。「食の都庄内」親善大使を務める太田政宏さんによる「酒田フレンチ」の歴史を受け継ぐ「ル・ポットフー」 この日午前、現地で行われたA棟オープニングセレモニーでは、関係者約80人が出席。光の湊の近藤洋社長が「新たな船出を皆さんと一緒に迎えることができ光栄。1年半後のグランドオープンに向けて再開発は、最大250人を収容する大宴会場や婚礼会場も併設している。
は続く。さらに酒田駅前を盛り上げていきたい」、丸山至市長が「官民によるシームレスな空間が誕生した。酒田の顔として多くの市民、観光客から利用してもらいたい。コロナ禍という厳しい中でのスタートだが、英知を結集し苦難を乗り越えていこう」とそれぞれあいさつ。テープカットでオープンを祝った。
22年春には図書館機能の移転・拡充、B棟、C棟の完成、広場の造成によって全体がグランドオープンする予定となっている。
2020年(令和2年) 11月29日(日)付紙面より
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2020(第26回)日本管楽合奏コンテスト全国大会(公益財団法人日本音楽教育文化振興会主催)の高校S部門が21日に行われ、審査の結果、東北代表で出場した鶴岡工業高が最優秀賞とともに全国2位に当たる審査員特別賞を受賞した。
コンテストは今回、新型コロナウイルスの影響で、動画による審査となった。高校S部門(3―15人)には全国から選抜された18校が出場。鶴工吹奏楽部(児玉円(つぶら)部長、部員12人)は、「ラメント?旧約聖書『哀歌』に基づいて?」(松下倫士作曲)を演奏し、上位6校が選ばれた最優秀賞を受賞するとともに、最優秀グランプリ賞・文部科学大臣賞の松江西高(島根県)に次ぎ、2位となる審査員特別賞に輝いた。
吹奏楽の古豪として知られる鶴工吹奏楽部。全国大会は56年ぶりの出場だった。演奏曲は暗いイメージが続き、最後に一筋の希望の光を思わせる曲想で、コロナ禍で夢や希望を絶たれ、大きな壁に直面する世界中の誰かに一筋の光が見えるよう、「祈り」をテーマに演奏したという。
3年生の児玉部長は「初めて出場した大会で大きな賞を頂けたことに感動しています。部員一人一人が懸命に音楽と向き合ってくれました。さまざまな縁が私たちをつないでくれたのだと思います。音楽という名の縁を大切に、これからもつないでいきたい」、吹奏楽部の増子牧顧問は「生徒たちが夢中になり、ただひたすら音楽と自分と向き合った思いが少しでも伝わったのだとしたら、とてもうれしいことです。大きな賞を頂けたことは勇気になります。これからも地域の皆さんに元気と笑顔を届けられるような鶴工吹奏楽部でありたい」とそれぞれコメントした。