2020年(令和2年) 12月1日(火)付紙面より
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モアイは、公益大震災復興教育プロジェクトの一環で宮城県南三陸町を訪問し、復興支援の在り方について理解を深めた学生が、同町の現状を広く知ってもらう啓発活動を継続しようと2016年に設立。大震災で被災した同町の障害者施設利用者がデザインしたグッズを仕入れて庄内、最上地域のイベントなどで販売、それで得た収益全額を自然災害に見舞われた県内外の福祉施設に贈る活動を展開している。
この日用意したのは、お湯を入れてしばらく待つだけで食べられる備蓄用非常食「アルファ化米」。井上代表は、公益大の「Liga食品ロス削減チーム」=鈴木梨加代表(21)、18人=にも所属してり、鶴岡市の福祉施設から消費期限間近の「アルファ化米」の提供を受けたことから、炊き出し・振る舞いを行った。
この日は、外国出身者や一人親世帯に食品を無償提供する「Liga」の「フードパントリー」に合わせて、モアイも活動を展開。午前11時から「炊き出し」を開始し、市民らに五目ご飯計150食分を無償で振る舞った。
会場では、「食料を備蓄しているか」「地域の避難場所を知っているか」「洪水ハザードマップを知っているか」「避難訓練に参加したことがあるか」といった防災意識に関するアンケート調査も実施。井上代表は「国内で大規模な災害が相次いでいる。このような機会を通し、より多く人から防災に対する意識を高めてもらいたい」と話した。
一方、「フードパントリー」ではベトナム出身者を中心に外国人30人と一人親世帯2世帯にレトルト食品や乾麺、菓子などを提供した。
2020年(令和2年) 12月1日(火)付紙面より
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東京五輪・パラリンピックでドイツのホストタウンとなっている鶴岡市の湯野浜小(河井伸吾校長)で27日、ドイツ・ボッチャ競技代表選手団から届いたビデオメッセージの上映と、お礼の応援メッセージ動画の撮影が行われた。
同校の6年生たちが今年7月、ホストタウン交流事業の一環でボッチャ代表チームに激励はがきを送り、その返事として10月、ビデオメッセージや、選手の写真にサインと児童の名前が書かれたポストカード、ピンバッジ、ステッカーなどが届いた。
上映会には6年生21人が出席。大型スクリーンを使った上映では、車いすの選手やコーチから「素晴らしい手紙を受け取り感謝している」「コロナ禍でくじけそうになったわれわれに勇気を与えてもらった」「来年は湯野浜小の皆さんと会えることを楽しみにしている」など感謝の言葉を贈られた。
引き続き児童たちは、ボッチャ代表チームへ再び送る応援メッセージの動画撮影に臨んだ。学校やきれいな海のそばにある温泉地や夕日が美しい海岸、近くにある加茂水族館のクラゲなどの写真を手に紹介し、みんなで「ボッチャチームの皆さんがベストを尽くすことを祈っています。頑張ってください」と呼び掛けた。
撮影した動画はドイツ語に翻訳され、年内にはドイツに送られる。
この日は内閣府のホームページの専用サイトにアップされる応援動画の撮影もあり、児童たちが「コロナに負けずに頑張ってください」「ボッチャを体験して楽しかった」「メダルを目指して頑張ってください」など代表チームに向け、笑顔いっぱいに元気に激励の言葉を発表した。