2020年(令和2年) 3月28日(土)付紙面より
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鶴岡市羽黒町松ケ岡の湿地に自生しているミズバショウが咲き始めた。26日現在で数輪のミズバショウが確認できる。湿地の管理者によると、20日に1輪咲いているのが確認され、例年に比べ1週間から10日ほど早いといい、見頃を迎えるにはまだ時間がかかる見通しという。
ミズバショウはサトイモ科の多年草。白い花のように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるもので、中心部に咲く黄色の穂状の部分が本来の花。
松ケ岡地区の湿地では例年、3月下旬から咲き始め、桜の開花とバトンタッチする形で見頃を終える。およそ幅30メートル、奥行き70メートルの湿地には遊歩道が整備され、間近で花を見ることができる。ここ3―4年でミズバショウが小ぶりになってきたことから、肥料をまくなどしてミズバショウの環境を支えている。
2020年(令和2年) 3月28日(土)付紙面より
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酒田市のJR酒田駅前で進む駅周辺整備事業のうち、拠点となる複合施設に関連して市は26日、ライブラリーセンターが入る公共施設の愛称が「MIRAINI(ミライニ)」に決まったと発表した。ミライニや新ホテル・レストランなどの先行オープン日は今年11月3日(火)で、会見に臨んだ丸山至市長は「未来に活躍する人材を育てる施設にしたい。市民に広く浸透し愛される施設に」と話した。
同事業は、同市と西松建設の共同出資による「光の湊」が事業主体となり、第1種市街地再開発事業として駅前の旧ジャスコ跡地を中心とした敷地約1・4ヘクタールに、市の公共施設、民間のホテルやレストランなどが入る複合施設(A棟)、バス待合室や店舗も入る立体駐車場(B棟)、分譲マンション(C棟)を整備する。
市は今回、これまで市コミュニケーションポート(仮称)と呼んでいた新公共施設の愛称考案、ロゴデザインを東北芸術工科大グラフィックデザイン学科の原高史学科長・教授(現代美術)に依頼。原教授の指導で芸工大生・卒業生有志がプロジェクトチームを組織して取り組んだ。
「愛称は300案、ロゴは200案から選んだ。いずれもあり得ないくらいの数」(原教授)で、愛称は「未来に向かう」「未来に羽ばたく」「ここから始まる」と未来への期待を込めて命名。ロゴは「人が集まり、交流し、対話をしながら学び、未来で活躍していく」をコンセプトに▽本▽船▽芽吹き▽鳥▽灯台―を一体化させたという。
この日はまた、いずれもA棟に入る月見(酒田市あきほ町、白旗夏生社長)が運営するホテル「月のホテル」、レストラン「月のみち」、日新開発(同市幸町一丁目、五十嵐渉社長)によるレストラン「ル・ポットフー」と、「光の湊」の新たなロゴも発表された。
丸山市長は「愛称、ロゴともより多くの市民から認知してもらい、親しんでもらいたい。人・物・事が行き交い、知的好奇心が触発され、未来に活躍する人材を育てる施設にしていきたい」と話した。複合施設全体の供用開始は2022年4月を予定している。