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2020年(令和2年) 4月14日(火)付紙面より

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庄内町の「やくけっちゃーの」 5月31日で閉店に

 庄内町の第三セクター「イグゼあまるめ」(佐藤一良社長)は13日までに、同社飲食事業部門の「庄内MEAT YOU やくけっちゃーの」(JR余目駅前、町新産業創造館クラッセ内)の5月31日での閉店を決めた。

 同店は新型コロナウイルス感染拡大防止の影響もあり、今年2月末から予約のキャンセルが相次ぎ客足が落ちた。佐藤社長は「高価格帯だが地元の高品質な材料を使用してきた。値段を下げて町内の飲食店に迷惑を掛けないようすみ分けをしてきたのが6年間の誇り。感染拡大に終息の兆しが見えないことが追い打ちとなり撤退を決断した。思い入れのある事業であり閉店は断腸の思い」と語った。

 同店は2014年6月オープン。ランチ接待のできる高品位なレストランとして、地元企業や県外企業などにも利用された。冬季間、庄内地方を襲う大雪や地吹雪時の営業を乗り切ることを課題としてきたが、暖冬の影響もあり今年2月の同町新酒まつりまでは堅調を維持していた。最盛期には月間2500人が訪れ、各種イベントも好評を博した。しかし、折からの新型コロナウイルス感染拡大防止措置の影響をダイレクトに受けた。疲弊した同部門を維持するために組織全体が圧迫され始め、早期の経営判断を迫られた佐藤社長は、社員全員と話し合い撤退という苦渋の決断を了解してもらった。同社は飲食事業部門の社員に誠意を持って配置転換を申し出ており、現在折衝中という。

 同社に第三セクターの町側代表として役員に入っている阿部金彦副町長は「まちづくり会社である同社の飲食事業部門は、事業計画の骨子として地域の雇用拡大も実現しており、地産地消の旗印として期待してきた。思い入れのあるレストランのため閉店は非常に残念だが、町としては同社の決断を尊重する」と話している。

 最終営業日となる5月31日までは、ランチ営業を続け、土日も事前予約があれば営業する。全社体制で残りの1カ月半を走り切り、同レストランは有終の美を飾りたいという。

今年2月の同町新酒まつりでメーン会場となったやくけっちゃーの店内
今年2月の同町新酒まつりでメーン会場となったやくけっちゃーの店内


2020年(令和2年) 4月14日(火)付紙面より

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1カ月半ぶりに登校 鶴岡市内の小学校

 鶴岡市は市内での新型コロナウイルス感染確認を受け、市内全小中学校の新年度始業時期を5月7日以降に延期。休校期間中に児童の健康状態の確認や課題の配布のため、1週間に1日2時間の臨時登校日を設けることを認めた。朝暘六小(尾形圭一郎校長)では13日、2―6年生の児童たちがおよそ1カ月半ぶりに登校。14日と登校日を地区ごとに2回に分けて、教室内の密閉・密集・密接の「3密」を避ける形をとった。

 ホームルームでは、間隔を空けて着席した児童に、担任が臨時休校中の課題を配布し、手洗いとマスク着用の注意を喚起し、およそ2時間で下校した。

 各担任は家庭訪問により、既に家庭や児童との連携を確保しており、今回は児童の息抜きと節目を感じてもらうことに主眼を置いた。クラス替えになる学年は新担任との初対面となった。

 登校してきた男子児童(5年生)は「久しぶりに登校できてうれしい」と話すものの、自宅待機の休校疲れか表情に明るさがない。

 尾形校長は「前例がないので、今やっていることが前例となる。命あっての学業でカリキュラムよりも命が大事。それでも、子どもたちには節目を感じてほしかったし、新担任と対面させてあげたかった。夏までに新型コロナウイルス感染拡大に終息宣言が出れば、夏休みを短縮しても子どもたちの学業を挽回させてあげたい気持ちはある」と話していた。

強風の中、久々の登校風景=朝六小
強風の中、久々の登校風景=朝六小

ホームルームで間隔を空けて着席する児童
ホームルームで間隔を空けて着席する児童



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