2021年(令和3年) 1月31日(日)付紙面より
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鶴岡中央高校(遠田達浩校長)総合学科の美術・デザイン系列で学ぶ生徒たちによる作品展が鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで始まった。展示テーマは「夢」。新型コロナウイルスによる休校中の自宅での課題や授業での取り組みの集大成となる力作が並ぶ。会期は31日までと、2月4―7日まで。
作品展は同系列の活動や作品を紹介しようと、生徒が主体となって毎年開催している。17回目の今回は同系列の2年生13人、3年生19人と、他系列の生徒による作品合わせて約300点を展示。ビジュアルデザイン、空間デザイン、版画、素描、陶芸、コンピューター映像などの多彩な教科の中から水彩画、ポスター、写真、陶器、同校を紹介する映像やパンフレットの表紙などの形に表現した。
このうちポスター制作では、「コロナ時代に生きる私たち?コロナウイルス感染症に関わる諸問題解決のためのポスター制作?」と題し、コロナの感染拡大による影響で起こる問題点に着目。休校中、生徒がニュースやSNSなどで調べたりしたコロナに関する問題点をイラストや文字にし、コロナのデマ情報拡散、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷、献血不足、自粛警察の行き過ぎた言動、コロナに便乗した詐欺などを取り上げ、来場者に訴え掛けた。
指導者の一人である同校の工藤千代教員は「生徒一人一人の感性が作品からにじみ出ているので、ぜひ感じ取ってもらえれば」と話している。