2021年(令和3年) 5月16日(日)付紙面より
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65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が15日、酒田市で始まった。会場の市役所本庁舎1階には午前9時の開始とともに市民が訪れ、受け付け、予診を済ませた後、次々と接種を受け初日午前はスムーズに進んだ。17日(月)からはかかりつけ医療機関での個別接種もスタートする。
ワクチン接種に関して市は、公的施設などで実施する集団、かかりつけ医療機関での個別を組み合わせた体制を構築。集団接種は毎週土、日曜に庄内健診センター(東町一丁目)と市役所本庁舎(本町二丁目)で実施する。
接種対象となる市内在住の高齢者は約3万7800人で当初、接種率についてインフルエンザワクチンを参考に70%(約2万6500人)と想定。各医療機関による事前の意向調査などを踏まえ個別接種約1万7300人、集団接種9200人をそれぞれ予定した。2日午前9時に始まった集団接種一般枠の予約受け付けでは同日以降、電話、インターネットともつながりにくい状況が続き、5日午前に定員に達したため受け付けを一時停止した。
初日の接種予定者は386人で、医師や看護師、薬剤師、保健師、市職員計47人が作業に従事。入り口から出口まで動線が一本ということもあり、同日午前は目立った混乱もなくスムーズに進んだ。6月上旬の出航を予定しているイカ釣り船に乗り込む男性(65)は「全国を回るため出航する前に打ちたいと思い、インターネットで予約した。2回目の接種(3週間後)を考慮し、初日に打てなかったら1年間待つしかないと思っていた」と話し、「全く痛くない。いち早く接種でき、ほっとした。ひと安心」と続けた。
接種の流れを見守った白畑真由美市健康福祉部長は「本庁舎1階を有効に活用し、動線を一本にすることを意識しながら配置している。混雑することなくスムーズにできた。ワクチン接種後のほっとした表情を見ると、とても良かったと思う。これからも市民の皆さんが安心して接種できるよう進めていきたい」と話した。