2021年(令和3年) 6月13日(日)付紙面より
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国の特別天然記念物で絶滅危惧種に指定されているコウノトリが、鶴岡市北部の水田に飛来している。同市播磨の農業、今野誠一さん(67)が11日夕、近くで1羽を見つけ、望遠レンズで写真に収めた。
今野さんが長ネギの定植作業をしていた同日午後4時ごろ、知人から携帯電話に「コウノトリがいるぞ」と連絡が入った。写真好きの今野さんはいつも携行しているカメラを手に、畑からそのままトラックで向かうと、水田で餌をついばんだり、飛んで移動したりするコウノトリを発見。驚かさないように近づき、アオサギと並んで餌をついばんだり、大きな羽を広げて優雅に飛翔したりする姿を撮影した。両足には個体識別用の黄色や赤色の足環も確認できた。
今野さんは2013年12月、絶滅危惧種になっているナベヅルも近くの水田に飛来しているのを撮影した経験がある。「コウノトリは一緒に餌をついばんでいたアオサギよりも大きくて迫力があった。水田が広がる栄、京田地区の良好な環境に誘われて飛来したのかも。ナベヅル、コウノトリと珍しい鳥を写真に撮ることができ、運がいい」と話していた。