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2021年(令和3年) 3月10日(水)付紙面より

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医療従事者と飲食店両者を支援 酒田シーサイドLC

 新型コロナウイルスの感染リスクを負いながらも仕事を続けている医療従事者、新型コロナの影響で深刻な打撃を受けている地元飲食店双方の支援に向け、酒田市の酒田シーサイドライオンズクラブ(LC、伊藤博一会長、30人)は9日、市中心部に店を構える飲食店2店のランチ弁当計175個を購入し、その全てを同市の日本海総合病院(島貫隆夫院長)に贈った。伊藤会長は「少しでも気持ちが伝われば幸い」と話した。

 新型コロナ対応でひっ迫する医療体制の最前線で闘い続ける従事者への応援と、宴会の自粛が長引くなど深刻な打撃を受けている地元飲食店の支援に向けて初めて企画した。伊藤会長によると、コロナ禍で中止になった同LC主催事業で使う予定だった費用を弁当購入資金に充当したという。

 この日は、いずれもこの寄贈のために用意したという「だるま寿司」(中町三丁目)がちらしずしをメーンにてんぷらや蒸し物、西京焼きなどを盛り込んだ弁当75個、「庄内ホルモン」(本町三丁目)が地鶏を使った唐揚げ弁当100個をそれぞれ持ち寄り、伊藤会長と共に同病院を訪問。伊藤会長が同病院を運営する県・酒田市病院機構の栗谷義樹理事長、島貫隆夫院長に弁当を手渡した。

 伊藤会長は「力になれることはないかと模索していた。収束はまだ見えてこないが、状況が落ち着いたら地元の飲食店に足を運んでほしい」とあいさつ。これを受けて栗谷理事長は「皆さんの好意が心にしみ、本当に励みになる。ありがとうございます」と謝辞、続けて「コロナワクチン接種が始まり、新しい段階に入った。収束したら、ぜひ地元の飲食店にどっと繰り出したい」と会場を沸かせた。

 弁当は希望した同病院スタッフに配布、昼食時に早速味わった。

伊藤会長(左から2人目)が弁当を贈呈
伊藤会長(左から2人目)が弁当を贈呈


2021年(令和3年) 3月10日(水)付紙面より

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10年目のキャンドルナイト一緒に ともした思い未来へつなぐ

 東日本大震災発生から10年目を迎える11日(木)に鶴岡市馬場町の鶴岡アートフォーラムで行われる「10年目のキャンドルナイトin鶴岡」でともすキャンドル作りが佳境に入っている。震災の記憶や教訓を風化させず未来へつないでいこうと始まったが、10回目の節目に合わせ今回で最後。新型コロナウイルスの影響で作業が難航していたが、市内の小中学校や福祉施設などの協力もあり、少しずつ数量を確保。イベント当日まで引き続きキャンドル作りへの協力を呼び掛けている。

 イベントは震災の翌2012年から始まり、山形大学農学部の菊池俊一准教授と学生、市民有志を中心に立ち上がった実行委員会が毎年実施。キャンドルは例年、市内ショッピングモールなどに場所を借りてワークショップを開き、市民らに作ってもらっていたが、今回はコロナの影響で軒並み中止。同学部の食堂を会場に開いたこともあったが、コロナ対策の観点から校内への立ち入りも難しくなり、作業は難航した。

 しかしメンバーの働き掛けもあってワークショップのスペースを提供してくれる施設や作業用の倉庫も見つかった。倉庫ではメンバーが一日に数百単位で連日作り続けたといい、さらに市内小中学校の子どもたちや福祉施設に協力を呼び掛けたところ、約3800個集まった。

 実行委初期メンバーの渋谷徹さん(50)は「今回でイベントは最後になるが、終わったからと言って被災地とのつながりや思いは切れない。これからも被災地の方と“一緒にいる”という気持ちでいたい」と思いを語った。

 実行委では引き続きイベント当日に会場で開かれるワークショップへの参加の呼び掛けと、キャンドルに火をともして絶やさないように見守る“キャンドルキーパー”を募集中。キーパーは各自ライターと、ガラス瓶に入ったキャンドルを取り出す際に使用するトングを持参。点灯は午後6時からとなり、片付け等も含めおおむね午後5―9時までの間での参加を募るが、仕事終わりや学校帰りの参加も可。会場では感染対策の協力を求める。問い合わせは実行委員長の菊池さん=電0235(28)2880=まで。

被災地への思いや教訓などが書かれた紙コップキャンドル=6日、まちづくりスタジオ鶴岡Dada
被災地への思いや教訓などが書かれた紙コップキャンドル=6日、まちづくりスタジオ鶴岡Dada

借り倉庫で連日キャンドルを作り続けた実行委メンバーら=今年2月、鶴岡市内(実行委提供)
借り倉庫で連日キャンドルを作り続けた実行委メンバーら=今年2月、鶴岡市内(実行委提供)



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