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2021年(令和3年) 3月11日(木)付紙面より

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県議会 若松氏の再任案否決 自民と公明両会派反対 副知事不在に

 吉村美栄子知事は9日、開会中の県議会2月定例会に、若松正俊副知事(65)の再任を求める人事案を再提出した。採決の結果、最大会派の自民、公明の両会派が反対に回り、賛成少数で否決された。若松氏の任期は10日までで、11日以降は副知事不在となる。

 県議会事務局によると、1947(昭和22)年の地方自治法制定以来、本県で副知事の人事案が否決されたのは初めて。県議会は会期中に一度議決した案件と同一の案件は再提出できない「一事不再議」の原則があるが、新たな人選で副知事の人事案を出し直すことはできる。また、会期の異なる2月定例会以降の臨時会や6月定例会まで待ち、あらためて若松氏を続投させる人事案を提出することは可能。

若松副知事の続投を求める人事案は自民、公明会派が反対し賛成少数で否決された=9日午後、県議会
若松副知事の続投を求める人事案は自民、公明会派が反対し賛成少数で否決された=9日午後、県議会


2021年(令和3年) 3月11日(木)付紙面より

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回収活動で車椅子贈る 押切小 ポリオワクチンの取り組みも

 三川町立押切小(小野寺茂義校長、児童101人)の児童会が同校の隣にある介護老人保健施設ほのか(石黒朗施設長)に車椅子1台を贈ることになり、9日同校で贈呈式が行われた。

 児童会運営委員会が中心になり、昨年5月からアルミ缶の回収を行ってきたもので週1回校門で集め、総重量350キロとなった。車椅子の値段は約2万円。ちょうど賄えるぐらいになった。6年の伊藤蒼生(あおい)リーダー(12)は「足の不自由な人たちに不便を感じないで生活してほしい。役立ててもらえれば」と話して、石黒施設長に手渡した。石黒施設長は「子どもたちの善意を生かしたい」と感謝し、通所利用者に使うという。同児童会は毎年のように空き缶を集め、これまでも町内の福祉施設に約20台、車椅子を贈ってきた。

 児童会は並行してペットボトルキャップの回収も行い、116キロ集まった。こちらは発展途上国にポリオ(小児まひ)ワクチンを送る取り組みに生かす。この事業を企業として行っている山形トヨペット鶴岡店の剱持亮太さんに手渡した。キャップ6・7キロで1人分購入でき、約17人分となる。

 世界では感染症で1日当たり子ども4000人が亡くなっているデータがあり、少しでも子どもたちの健康に寄与したいという。

 同校は本年度の「全国健康づくり推進学校・優秀校」を贈られるなど養護・栄養教諭が中心になり、児童の健康づくりのために保健指導、教育指導を行ってきた。

アルミ缶とペットボトルキャップが善意のプレゼントに変わる
アルミ缶とペットボトルキャップが善意のプレゼントに変わる



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