2021年(令和3年) 3月2日(火)付紙面より
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鶴岡市は1日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に関する相談・予約センター(コールセンター)を開設した。早速、市民から「どこで接種ができるのか」などの問い合わせが相次いだ。当面は相談業務のみで、今月下旬ごろにも第1弾の高齢者(65歳以上)に接種券(クーポン券)を配布し、それ以降は接種の予約も受け付けていく。
市新型コロナウイルスワクチン接種対策室(室長・伊原千佳子健康福祉部参事兼健康課長)によると、市のワクチン接種は、集団接種を基本とし、病院の入院患者や高齢者施設の入所者は各施設での接種も検討していく。市町村実施分として第1弾となる65歳以上の対象は約4万4000人。うち実際に接種するのは77%の3万4000人程度を想定している。
メーン会場は朝暘武道館(小真木原公園内)。そのほか、地域会場として藤島体育館、羽黒体育館、櫛引スポーツセンター、朝日スポーツセンター、温海ふれあいセンターの5カ所を、各4―6日間程度開設する。市民は計6カ所のうち、どの会場でも受けられる。
日程は、国のワクチンの供給見通しがまだ定かでなく流動的だが、市では対象者に今月下旬以降に接種券と案内を送付する。対象者は案内に基づいてコールセンターに電話し、接種会場と日時を予約する。接種は4月1日以降となる。ワクチンは一人が2回接種する必要があるが、3カ月以内に2回を完了させる方針だ。
コールセンターは、コールセンター業務などを手掛ける「プレステージ・インターナショナル」山形BPOパーク(酒田市京田四丁目)に業務委託して開設。オペレーター席20席を確保し、今後、土日・祝日を含め毎日午前8時半から午後5時15分まで、当面は「接種場所などの相談」、接種券配布後は「接種の予約」も受け付ける。
初日の1日朝はオペレーター12人が待機。午前8時半の開始とともに問い合わせがあり、応対した。業務量に応じて人数を増やすという。
伊原室長は「新型コロナのワクチン接種はみんな初めてなので、不安があると思うが、正しい情報を提供して市民の不安をなくしたい」と話した。コールセンターの電話は0120(125)226。市民なら年齢にかかわらず相談できる。接種の概要は3月1日付市広報や市ホームページでも告知している。
2021年(令和3年) 3月2日(火)付紙面より
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庄内地域の多くの高校で1日、卒業式が行われた。酒田市の県立酒田西高(小松幸樹校長)では卒業生126人のほか、教職員、PTA関係、保護者、在校生から生徒会長1人に出席者を限定して体育館で行った。新型コロナウイルスの影響で県教育委員会が示したガイドラインを踏まえた形。
式典では、担任が呼名し小松校長が一人一人に卒業証書を授与した上で「このふるさとの未来をそれぞれの心の中で思い続け、地域に貢献できる大人になってほしい」と式辞。石川茂稔PTA会長は「人生は美しい、生きることは素晴らしい。18年間の自分の人生に誇りを持ってください」と呼び掛けた。卒業生代表の伊藤小月さん(18)は答辞で「この学校で、ふるさとへの感謝と地域に貢献する喜びを学んだ。卒業生は、ふるさとを忘れずにそれぞれの進路の中で花を咲かせましょう」と述べた。
親元を離れ4月から東京都内の専門学校に進学する高橋翼さん(18)は「仲間と別れるのは寂しいが、地元を離れての一人暮らしはとても楽しみ。卒業記念ビデオの製作にも携わることができ、思い出になった」と話した。