2021年(令和3年) 3月9日(火)付紙面より
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県新型コロナウイルス感染症に係る危機対策本部の第23回本部員会議が7日、県庁で開かれた。県内の感染者発生状況や高齢者向けのワクチン接種などの対応を確認した。県内の高齢者(65歳以上)向けのワクチン接種については、4月5日の週にワクチンの第1便975人分が到着する見通し。同26日の週まで全市町村に計約2万8000人分が届くという。県内の高齢者は約36万人で、4月中の充足率は約8%。今後、ワクチンの追加を待つ。
県によるとワクチンは1人当たり2回接種。4月5日の週に2箱(1950回分)、12、19日の週にそれぞれ10箱(9750回分)が届く予定。1箱ずつ市町村に配分する。配分の順番は、各市町村の意向を可能な限り尊重しつつ県が調整・選定。26日の週には35箱(3万4125回分)が届き、全市町村に行き渡る。
各市町村の接種開始時期については、今のところ4月5日の週に1自治体、12日の週に6自治体、19日の週に8自治体、26日の週に13自治体が「可能」としており、7自治体が検討中。
このほか本県独自の注意・警戒レベルについて、7日時点で1週間以上新規感染者が出ておらず比較的落ち着いた状況となっていることから、これまでのレベル4(特別警戒)から3(警戒)に引き下げた。現時点で重症者もなく、レベルとしては1相当だが「慎重を期し一気に下げない。状況を見極めながら段階的に判断する」(県)という。県は引き続き県民に対し「新・生活様式」の実践を求めるとともに、緊急事態宣言発令中の地域との往来を控えるよう呼び掛ける。
2021年(令和3年) 3月9日(火)付紙面より
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ジオガイドと まち歩きツアー
鳥海山・飛島ジオパークの再認定を記念した「さかた界隈(かいわい)まち歩きツアー」が7日、酒田市の希望ホールを発着点とする市中心部で行われ、青空が広がる好天の中、ジオパーク認定ガイド、市交流観光課職員の案内で参加市民らが街歩きを楽しんだ。
ジオパークは、地球の活動がよく分かる地質や景観が大切に守られ、教育や持続可能な開発に活用されている地域。2016年に日本ジオパーク委員会(JGC)の認定を受けた同ジオパークは、教育活動やジオツーリズム、認定品制度の創出などで「他のジオパークの参考になる優れた取り組みも確認できた」と高い評価を受け、先月5日に再認定された。
ツアーは再認定を祝うとともに、市民から「世界ジオパーク」を目指す機運醸成を図ってもらおうと、先月に計3回実施した「日和山編」に引き続き、「山居編」と銘打ち市が企画。希望ホール発着で山居倉庫(山居町一丁目)、酒田町奉行所跡(本町一丁目)、本間家旧本邸(二番町)を巡った。
このうち昨年11月に国の文化審議会が史跡指定を答申、官報による告示を待つばかりとなっている山居倉庫では、ジオガイドが「倉庫内の神社は『三居神社』。誤字ではなく、3つの神社が集まっているから」「立地する箇所は最上川と新井田川の土砂で出来た中州。以前は山居島と呼ばれていた」などと紹介。参加した市民ら約20人はメモを取りながら熱心に聴いていた。
同様のツアーは今月13日(土)にも開かれる。定員は先着20人で直接、午前10時まで出発地の希望ホールへ。参加費は200円(中学生以下は無料)だが、街歩きの様子を会員制交流サイト(SNS)で紹介した人には返金する。マスク必須。雨天中止。問い合わせなどは市交流観光課=電0234(26)5759=へ。