2022年(令和4年) 1月7日(金)付紙面より
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遊佐町吹浦の鳥海山大物忌神社(高橋廣晃宮司)吹浦口之宮で5日夜から6日にかけ、その年の五穀の作況や天候を占う「管(くだ)粥(かゆ)神事」が行われた。
6日午前0時を期し、境内の護(ご)摩(ま)堂のいろりでおかゆを炊いてそれにアシを差し入れ、内部に残ったおかゆの状態で各月の天候やコメ、麦、大豆などの作柄を占う神事で、同宮に古くから伝わっている。
護摩堂のいろりで焼いた餅を持ち帰って食べると魔除けになり、無病息災がかなうと言われており、地元では「五日堂」と呼ばれ親しまれている。5日は降り積もった雪を踏みしめながら近隣住民らが三々五々訪れ、燃え上がるたき火と煙に目を細めながら餅を並べ、こんがりと焼き色の付いたものを大事そうに持ち帰っていた。