2022年(令和4年) 4月21日(木)付紙面より
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鶴岡市下川の善寳寺の五十嵐卓三住職(91)が退任し、後任の第43世住職に水口道雄氏(74)が就任する。退任と就任は今月24日付。
五十嵐氏は、41世住職の斉藤信義氏の死去に伴い2010年8月に42世住職に就任。善寳寺の歴史的・文化的な景観の保存・整備に向けた奉賛会の発足、五百羅漢像の修復などを進め、境内の6つの堂塔伽藍(どうとうがらん)は15年に国の登録有形文化財に指定された。五百羅漢堂は北前船関連の日本遺産にも登録。18年には開基・妙達上人(みょうたつしょうにん)の生誕1150年祭の法要、龍王殿の初のご尊体ご開帳を行うなど、善寳寺を一般に広く開放する取り組みを精力的に進めた。高齢となり後継に職を譲りたいとして、先月の責任役員会で住職交代を表明した。
新住職となる水口氏は、鶴岡市陽光町にある光学寺の住職を務める。1971年から善寳寺に奉職し、寺務統括の監寺(かんす)などの要職を歴任。現在は同寺責任役員。就任に「歴史と伝統のある善寳寺であり、誠心誠意務め、龍神様にお仕えさせていただきたい」と話している。新住職就任の「入山式」は5月に予定されている。