2024年11月24日 日曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2022年(令和4年) 9月2日(金)付紙面より

ツイート

移転改築 加茂コミセン開所

 鶴岡市が移転改築工事を進めていた市加茂コミュニティ防災センターが完成し、1日、同センターで開所式が行われた。住宅密集地にあった旧コミセンを加茂水族館第2駐車場だった旧加茂中学校跡地に移転し、新築した。外観は北前船の中継港として発展し、漁業の拠点ともなっている港町加茂で、網元の蔵をイメージした造りにした。観光客に開放するスペースも設け、加茂地区の歴史と文化を伝え、交流を支える新たな拠点施設として活用される。

 旧加茂コミセンは1969(昭和44)年建築の木造2階建てで、50年以上経過し老朽化が目立ち、地元の長年の要望を踏まえ、市が移転改築を進めた。加茂坂トンネルに近い移転場所は海抜23メートルで旧コミセンの約10メートルより高くなり、地震津波対策も考慮した。

 移転場所の敷地は約5700平方メートルと以前の2倍強で、駐車台数は120台分確保。建物は高齢者らも利用しやすいよう平屋建て(鉄筋コンクリート造り)とし、床面積は約1・6倍の約890平方メートル。大ホールや会議室、調理実習室、研修室、防災資機材庫、事務室などを備えるほか、加茂水族館来館者や日本遺産「北前船寄港地」に認定された町並み散策を楽しむ観光客用に、休憩などできる交流スペースや外部から出入りできるトイレも設けた。交流スペースでは、加茂地区の情報発信を行う。外壁の一部に板張りを施し、切り妻屋根の造りとともに「網元の大きな蔵」をイメージさせる。旧施設にあった地元産「加茂石」を活用し地域性もアピールした。建築事業費は約4億7300万円。

 開所式には約50人が出席。皆川治市長が「渚の交番の新たな交流施設も整備されるなど、加茂地区では交流人口の拡大が期待される。地域発展のために大いに活用してほしい」とあいさつ。指定管理者として施設を管理する加茂地区自治振興会(上林達哉会長)の田澤直也副会長が「観光客を迎えるスペースもでき、加茂地区の新たなスタートとなる。さらに協力し合い、地区の発展を目指す」と述べ、テープカットで新コミセンの完成を祝った。

「網元の大きな蔵」をイメージさせる新加茂コミセン
「網元の大きな蔵」をイメージさせる新加茂コミセン



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field