2022年(令和4年) 9月22日(木)付紙面より
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庄交コーポレーション(鶴岡市、國井英夫社長)と子会社の庄内交通(同市、村紀明社長)は21日、同市の市街地での10月1日(土)からの循環バスの大幅な路線拡大に伴う利用運賃や運行時刻表を公表するとともに、「バスとも」会員など新たな取り組みを発表した。運賃は1回乗車300円の均一料金制を採用し、交通系の地域連携ICカード「SHOKO cherica(ショウコウチェリカ)」で500円(いずれも大人料金)の「つるおか1日乗り放題券」を購入できる。「バスとも」は会員限定サービスとして、庄交グループのエスモールや庄内観光物産館の一部店舗で商品の5%、10%割引などの特典があるほか、協力店舗でも割引価格で買い物できるなどさまざまな特典が受けられる。
庄内交通は来月1日から、エスモールを起点にしている市内循環バスを現行の2コース12便から3コース48便へ大幅に拡充する。高齢者の移動手段の利便性向上を目的としており、バス停も58から79カ所に増設し、午前8時―午後6時台にほぼ1時間おきに12人乗りのワゴンタイプの新車両を運行する。
現行は平日のみ南東部と南西部の2コースで、それぞれ右回りと左回りを1日3便ずつ運行。これを東部の鳥居町や南部の小真木原町、稲生二丁目、青柳町などをルートに加え、1コース40分ほどの時間で3コースを運行。各コースに右回りと左回りを設定し8便ずつ走らせる。土日祝日を含め365日運行する。
この日、東京第一ホテル鶴岡で記者会見した國井社長は「循環バスの使い勝手の良さ、足回りの便利さを実感してもらい、バス利用を復権させたい。外出機会を増やす環境づくりを進め、地域経済の活性化にもつなげる。バスで高齢者の皆さんをはじめ市民の生活を変えていく」と強調した。
ショウコウチェリカによるバスとも会員(入会金1000円、年会費無料)の特典も10月1日からサービス開始となり、庄交グループ以外で特典が受けられる協力事業所はすでに7件ある。循環バスに関する問い合わせは庄内交通エスモールバスターミナル=電0235(24)5333、バスともの問い合わせは庄交コーポレーションバスとも事業局=同(22)3033=へ。
2022年(令和4年) 9月22日(木)付紙面より
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9月は世界保健機関(WHO)などが制定する「世界アルツハイマー月間」。これに合わせて酒田市の日和山公園内に建つ「木造六角灯台」(県指定有形文化財)が、認知症支援のシンボルカラー・オレンジ色にライトアップされ、秋の夜長に散策を楽しむ市民たちの目を楽しませている。
WHOと国際アルツハイマー病協会は1994年に9月を同月間と定めており、認知症への理解を深めるさまざまなイベントが世界各国で行われている。市は今回、認知症の有無にかかわらず、同じ社会の一員として住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、「共生」と「予防」を広く呼び掛けるため、昨年に引き続きライトアップを企画した。
ライトアップは20日の日没時にスタート。辺りが暗くなるにつれて輝きが際立ち、散策する人もしばし足を止めて見入っていた。市によると、ライトアップは今月26日(月)までで、時間は日没から午後9時まで。