2022年(令和4年) 11月22日(火)付紙面より
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鶴岡市の2021年度成人式が20日、荘銀タクト鶴岡で行われた。本来は今年1月の予定だったがコロナ禍で10カ月遅れの実施。振り袖や羽織はかま、スーツ姿の男女が出席し、大人の自覚を新たにした。
対象は2001年4月2日から02年4月1日に生まれた1203人で、式には734人(男性390人、女性344人)が参加。皆川治市長が「長らくお待たせした本日の式に参列し人生の節目を迎えた皆さんに心からお祝いを申し上げる。鶴岡の企業、学校、地域の皆さんは、若者の力を必要としている。それぞれの分野で活躍している皆さんに心からエールを送るとともに、古里を応援してもらえるようお願いする」と式辞した。
来賓あいさつの後、櫛引東小5年の難波晃嗣君と遠藤結月さんが「古里のためこれからも夢に向かって羽ばたいてください」とメッセージを送った。続いて成人を代表し、温海中出身で会社員の五十嵐未知留さん(21)が「一人一人が成人としての自覚と自分の言動に責任を持ち、社会の一員として前に進んでいかなければならない」と誓いの言葉を述べた。
式典後は出身中学校ごと記念撮影に臨んだほか、会場出入り口付近では仲間と一緒に撮影する姿も見られた。東京都から帰郷し成人式に参加した鈴木翔斗さん(21)は「コロナ禍で式ができないと思っていたので、仲間が笑顔で集まれて良かった。成人を機に両親へ感謝の気持ちを伝えることもできた」と話していた。
2022年(令和4年) 11月22日(火)付紙面より
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遊佐町内の他4小学校と来年4月に統合し、148年の歴史に終止符を打つ吹浦小(梶原勝校長)で19日、閉校式が行われた。全校児童73人と保護者、地域住民、現旧職員ら合わせて約200人が出席。1番から順に「吾(われ)ら山、川、海の子 吹浦の子」と結ばれる校歌を子どもたちが歌い、大人たちは惜別の念を込め心の中で斉唱した。
1874(明治7)年に開校。児童数の増加などに伴い校舎の増築や校地の移転などを重ね2007年、鳥海ブルーラインそばの現在地に新校舎が完成した。昨年度までの卒業生は6400人余り。
式典で時田博機町長は、鳥海山をはじめとする豊かな自然、縄文時代から続く歴史的な遺産など地域の学習を通して「古里を愛する心が着実に育まれてきた」、同校が初任地だったという梶原校長は「30年後に再び赴任したが、吹浦の人々の心の温かさは昔と全く変わっていない」と、それぞれ述べた。
6年生の村上琴祢(ことね)さん(12)が児童代表の言葉。「吹浦小は皆さんのかけがえのない思い出がたくさん詰まった宝箱ではないでしょうか。最後の卒業生として誇らしさと感謝の気持ちでいっぱいです。ここに最高の学校があったことを心に刻みます」と話すと、会場から自然に拍手が巻き起こった。
同町内では先月、高瀬、藤崎、蕨岡の各校で閉校式が行われた。残る遊佐小は12月3日に行い、全てで終了する。