2022年(令和4年) 11月27日(日)付紙面より
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東京五輪に出場したアーチェリー・中村美樹選手(30)を招いた講演会が25日、庄内町の余目中学校(佐藤義徳校長、生徒434人)で行われ、中村選手が「2024年のパリ五輪に出場しメダルを目指している。皆さんも夢が目標に変わったときに精いっぱい努力してほしい」と生徒たちに語り掛けた。
中村選手は鶴岡市出身。中学の時にアーチェリーと出合い、高校、大学と競技を続け、初出場の東京五輪では団体戦5位入賞、個人戦では予選ラウンド2位の韓国選手を破りベスト16。昨年9月米国で行われた世界選手権では男女混合で4位入賞を果たすなど活躍している。
この日の講演会は同校PTA主催で行われ、生徒や保護者ら計約500人が参加した。「夢から目標へ」と題して講演した中村選手は「小学生のころは運動も勉強も嫌いだったが、中学校に入り、クラブ紹介で先輩たちが数メートル先の風船を割っている姿がとてもかっこよかった。家に帰ってすぐ両親にアーチェリーをやりたいと話した」と競技を始めたきっかけを語った。また、18年にナショナルチームから脱落した際には、「自分一人だと甘えてしまう。食生活も練習もだらしなくなるし、自覚を持つために鶴岡に戻る決断をした。意識を変えるには他人から言われてもだめ。自分が心の中で決めたことしか行動に移せない。翌年にナショナルチームに復帰できたが、鶴岡で周囲の人から受けた支援に応えるため、五輪出場が夢ではなく目標になった」とした。
そして「夢は目標の通過点。夢を見ないと目標につながらない。大きい小さいは関係ない。今、夢や目標で悩んでいる人がいると思うが大いに悩んでほしい。でも諦めないで。諦めるのは自分を信じてあげていないということ。夢に向かう姿、努力する姿はかっこいい。私には今、夢が3つある。講演などで夢に向かう人たちを応援すること、アーチェリーの魅力を伝えること、パリ五輪に出場しメダルを目指すこと」とし、「今しかできないことを経験してほしい。経験を増やすことで夢への選択肢が広がっていく」と生徒たちにアドバイスした。
講演を聞いた渡邉大翔さん(3年)は「自分たちの人生で立ちはだかる壁があった時、中村さんのように諦めない人生にしたい」と話していた。
2022年(令和4年) 11月27日(日)付紙面より
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酒田市幸町一丁目の光の湊A棟共有ロビーに25日、高さ約5メートリのクリスマスツリーがお目見えした。同市の酒田駅前地区活性化協議会(会長・白旗夏生月見社長、事務局・クリーンサービス)が企画したもので、ひと足早くクリスマスの訪れを告げている。
JR酒田駅前一帯の活性化・にぎわい創出につなげようと、同協議会が「酒田駅前光の湊クリスマスイルミネーション」として企画した。
同日夕に行われた点灯式では、市民が見守る中、光の湊に入る酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」運営に携わる酒田光陵高校(藤田雅彦校長)の音楽部吹奏楽班が山下達郎さんの「クリスマス・イブ」を演奏。カウントダウンに合わせ、LEDが五色のきらめきを発し始めた。
引き続き同班メンバーたちがハンドベルで「戦場のメリークリスマス」などを披露。訪れた市民はツリーを背景に盛んに写真を撮っていた。クリスマスツリーは来月25日(日)まで連日、午後10時まで点灯する。