2022年(令和4年) 12月2日(金)付紙面より
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科学好きな高校生が集い、知識・技術を競い合う科学技術振興機構(JST)主催の「第12回科学の甲子園」県大会で、県立酒田東高校(大山慎一校長、生徒487人)の理数探究科2年生8人の出場チームが優勝し30日、同校で表彰式が行われた。同校は昨年に引き続き2年連続優勝。チームは来年3月17―20日、茨城県つくば市で行われる全国大会に出場する。
科学の甲子園は、科学好きな高校生に競い合い、活躍できる場を提供し、科学好きの裾野を広げると共に、トップ層を伸ばすことを目的にJSTが2012年から毎年開いている。
同校では立候補した生徒十数人の中から、佐藤先さん(17)、石井琢登さん(16)、渡邉宥人さん(16)、岡田灯さん(17)、奥山愛理さん(17)、佐藤啓さん(17)、菅原麻莉さん(17)、早藤海音さん(17)の8人をベストメンバーとして選出した。
予選に当たる本年度の県大会は10月23日天童市の県教育センターで行われ、県内17高校からそれぞれ1チームが出場。事前に行われた理科4領域、数学、情報の知識を問う「筆記」と、同日行われたモーターでプロペラを回し、風を動力に走行するシャトルウインドカーを制作し、片道約1メートル20センチの直線コースを往復させる「実技」の合計点で争った。今回は10月初旬に実技の内容が告知され、復路の反転機構の形などについては県大会当日ぎりぎりまで調整を行ったという。参加校のうち、実際にタイムを計測できたのは同校を含め、4校だけだった。
表彰式は校長室で行われ、大会実行委員長を務めた樋渡美千代県教育センター副所長がチームメンバー一人一人に賞状やメダルを手渡し、「2年連続優勝は大変素晴らしいこと。全国大会では科学を楽しみ、山形代表として力を発揮してほしい」とあいさつ。チームリーダーの佐藤先さんが「今回は筆記、実技とも1位ではなかったが、総合力で優勝できた。この総合力とチームワークを生かして全国でも自分たちらしいパフォーマンスをしたい。目指すは全国総合優勝」と決意を述べた。