2022年(令和4年) 12月11日(日)付紙面より
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鶴岡市加茂地区に整備される海の総合交流拠点施設「渚の交番in鶴岡」(仮称)の来春オープンに向け、事業を進めているNPO法人エコ・リンクやまがた(山形市、高橋雅宣理事長)は、同施設の名称を公募している。「渚の交番」は、海に関する多様な地域資源が交流する番所といった意味。豊かな海づくりの拠点を全国各地に設けている日本財団(東京、笹川陽平会長)のプロジェクトの一環で整備し、東北の日本海側では初の施設となる。
加茂水産高と県水産研究所の間の海岸そばに整備する拠点施設は、鉄骨造り3階建て、延べ床面積約550平方メートル。建設費約2億円。1階にファストフード販売や直売コーナー、マリンスポーツ用具のレンタルショップなどを設け、2階は庄内の海や里の食材を使ったイタリアンレストラン、3階は海洋教育のワークショップや料理教室などに活用するスペースとなる。各階にデッキテラスを設ける。運営は地元の地域づくり団体「一般社団法人大好きな加茂」(佐藤浩之理事長)の協力を得てエコ・リンクやまがたが担う。
全国11カ所にある既設の名称は、「渚の交番」に地名を加えたものが多いが、「渚の交番ひなせうみラボ」(岡山県備前市)、「渚の交番SEABRIDGE(シー・ブリッジ)」(広島県尾道市)、「渚の交番きららいず」(山口県山口市)といった名称もある。
応募は電子メール=mail@npo-ely.org=で受け付け、「名称」「理由・由来」「応募者氏名」「連絡先の電話番号・住所」を記載する。締め切りは来年1月末。名称採用者にはイタリアンレストランの食事券、ファストフード店の商品引換券などを贈る。エコ・リンクやまがたは「加茂地区に新たにできる施設にふさわしい名称を」と呼び掛けている。問い合わせはエコ・リンクやまがた庄内事務所内の渚の交番in鶴岡設立準備室の匹田さん=電080(5625)6551=へ。
2022年(令和4年) 12月11日(日)付紙面より
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鶴岡市の東栄小学校(粕谷温子校長、児童65人)で9日、伝統の「獅子踊り引き継ぎ発表会」が行われ、6年生から4―5年生へと獅子頭が引き継がれた。
同校では学区内の添川、東堀越の両地区に伝わる伝統芸能・獅子踊りを1992年度から学校教育活動に取り入れている。獅子頭や太鼓のリズムに違いはあるが、両地区とも一人立ちの獅子で、太鼓を打ちながら勇壮に踊るのが特徴。児童は二手に分かれ、1―2年生は竹をばちでたたいてリズムを学び、3年生で太鼓、4年生で踊りの一部を習い、5―6年生で太鼓と踊りのフルバージョンを習得している。今年も8人の6年生が中心となり、地区住民から指導を受けてきた。
引き継ぎ式には、保護者や指導者らが同校を訪問。初めに、獅子頭や藍色のはかまを身に着けた6年生が両地区の踊りをそれぞれに披露。続いて行われた引き継ぎでは、6年生が「堂々と踊って」など応援の言葉を掛けながら4―5年生の頭に獅子頭をかぶせた。その後、1―5年生が舞を披露し、伝統を受け継ぐ決意を新たにした。
添川の頭(かしら)(リーダー)の上林美桜(みお)さん(6年)は「声を大きく出して堂々と踊れた。下学年は大きな声を出し、足を振って自信を持って踊ってほしい」、東堀越の頭の冨樫眞凪人(まなと)君(同)は「1年から6年までの経験を込めて踊り、すべてを出し切った。諦めずに学んで獅子踊りの伝統を受け継いでほしい」と話していた。