2023年(令和5年) 5月13日(土)付紙面より
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酒田市の酒田南高校(齋藤法明校長)の食育調理コースで学ぶ生徒有志がレシピを考案した弁当「酒南スマイルランチBOX」の販売が11日、同市泉町の「こぴあコープ酒田」で行われた。「売り子」を務めた生徒たちの「味わってください」という呼び掛けに大勢の買い物客が購入、販売は6月22日(木)まで計3日間行われる。
同店を含め計10店舗を運営する生活協同組合共立社(鶴岡市宝田一丁目、安達忠士理事長)と同校は2019年から毎年、同コースで学ぶ生徒たちが旬を迎えた地元食材をふんだんに用いたレシピを考案、その内容を基に同社がコラボ弁当を開発・販売している。
今回のレシピ考案は昨秋にスタート。現2、3年生が1、2年生当時、今年の大型連休明けの販売を目指し、同時期の旬の食材について理解を深めた上で、地産地消を意識し▽最上どりとパプリカのレモンバター焼き▽米の娘(こ)ぶたとなすのさっぱり和え▽かぼちゃコロッケ▽ひじきの煮物―をラインアップ。さらに日本豆乳協会主催「第8回豆乳レシピ甲子園」の郷土料理部門で優秀賞を獲得した小山侑士さん(3年)が考案した「豆乳卵寒天」、ブロッコリーを添えた。ご飯は「雪若丸」を使用。4種あるパッケージデザイン、POPも生徒たちが考えて制作した。
生徒自ら「売り子」を務めるのは新型コロナウイルス感染拡大後、初めて。この日は昼食時に合わせ午前11時から、生徒有志7人が自ら制作したチラシを手に売り場や店舗出入り口に立ち並び、「ぜひ手に取ってください」と呼び込み。早速買い求める姿が見られた。
生徒の一人、後藤杏奈さん(16)=2年=は「『買いたくなるものを』というコンセプトで考案したものが色合いよく並び、達成感がある。たくさん売れてほしい」と話した。この弁当は5月18日、6月8、22日の3日間、同店と「コープなかのくち」(同市東栄町)で販売する。1個645円(税込み)。いずれの日も数量限定で無くなり次第、販売終了。