2023年(令和5年) 9月3日(日)付紙面より
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酒田市の酒田西高校(高橋秀典校長)で30日、海外留学を経験した東北公益文科大学の学生による講話授業が行われ、留学に興味のある生徒たちが海外留学の体験談などに聞き入った。
酒田西高と公益大、市は今年1月、「教育のための連携に関する協定」を締結。実際に話を聞くことで将来留学を考えている生徒たちの参考になればと酒田西高が公益大の協力で実施。
授業は3年次選択の「異文化理解」の授業の中で行われ、授業を選択した3年生7人が聴講。2022年の8月から今年2月まで、オーストラリアの西海岸・パースに留学した公益大4年の高橋愛花(まなか)さん(21)が留学準備に必要なことや留学先での体験談などを語った。高橋さんは「留学前の準備期間3カ月は勉強よりも手続きの多さやトラブルなどで大変だった。人によっては半年近くかかることもあるので、もし留学を決めたら念入りに調べて」と話し、「オーストラリアで過ごした半年間、英語力以外にも自信や行動力、継続力など多くのものを得た。日本文化について改めて知るきっかけにもなった」と自身の留学経験を振り返った。
生徒たちは「留学費用はいくらかかりますか」「英語はどう勉強したらいいですか」などと熱心に質問し、高橋さんは「両親や学校のサポートがあって留学ができた。それはプレッシャーにもやる気にもつながる。勉強は人によって合う方法が違うが、英語を継続的に『聞く』『話す』練習は大切」とアドバイスしていた。
聴講した小松花綸さん(18)は「話を聞いて、楽しそうと思ったのと同時に覚悟が必要だと感じた。留学のイメージが現実味を帯びてきて、英語を話す練習をもっと頑張りたいと思った」と、留学に向けた熱意を話した。