2023年(令和5年) 1月14日(土)付紙面より
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地域創生に取り組むANAあきんど庄内支店(酒田市、前田誠支店長)は、鶴岡市の羽黒高校(加藤和司校長)と連携し庄内地域の特産品を棒状のバターサンドで味わうお菓子「庄内スティック」を開発した。庄内スティックは12日に鶴岡市の庄内観光物産館で販売を開始。開発に携わった同校の生徒たちが特設コーナーに並び、買い物客に新商品をPRした。
同校普通科キャリアデザインコースの2年生が週1回受けている探求型授業「プロジェクトスタディ」の中で、9人の生徒が「羽黒高校スイーツプロジェクト」と題し、昨年4月から庄内を代表するお菓子開発に取り組んだ。
スイーツの発案から実際の販売までを体験する民学連携プロジェクトで、庄内地域へ移住してきたANAの客室乗務員「ANA SHONAI BLUE Ambassador」(ブルーアンバサダー)のメンバーがアドバイザーとして参画。同社の「庄内スイーツプロジェクト」第2弾としても位置付けた。
生徒は2、3人ずつ4グループに分かれ、銘菓やお土産の意義を考えながら市場調査を行い、アイデアを出し合うなどプロジェクトを進め、4種類のスイーツを発案。菓子製造の達商(鶴岡市宝田三丁目)に製造を委託し、試作品が出来上がった。同9月に学校関係者や地域住民などによる審査で最も評価が高かった「庄内スティック」の販売が決定した。
庄内スティックは香ばしいスティック状のクッキーの間にバタークリームをサンドした。クリームは庄内特産のだだちゃ豆、庄内柿、羽黒ブルーベリーの3種類を選び、パッケージデザインは同校の美術部などと連携し作製。手書き風のフォントと味ごとのイラストを添えるなど工夫した。
この日の午後、庄内観光物産館内の特設ブースで販売を開始。プロジェクトに参加した生徒6人とブルーアンバサダーメンバー2人が立ち会い、新商品をPRした。買い物客が商品を購入すると生徒たちは「ありがとうございました!」と笑顔を見せていた。
庄内スティックの原案者の阿部彩生(さくら)さん(17)と齋藤煌梨(きらり)さん(17)は「庄内柿は甘さを出すのが難しいと製造側から言われ、いろいろ悩んだ。庄内の特産品は何でもおいしいので素材の味をそのまま伝えられるようなスイーツにしたかった」と話していた。
庄内スティックは1本250円(税込み)。今月22日まで特設コーナーで販売され、23日以降は物産館内の菓子店「みのりや」で購入できる。