2023年(令和5年) 11月21日(火)付紙面より
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吉続舞踊学園(鶴岡市鳥居町、吉続正義園長)の創設95年記念現代舞踊公演が19日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で行われた。子どもから大人まで重ねてきた練習の成果を堂々と披露し、豊かな感性と表現力のダンスで観客の目を楽しませた。
1928年に創設した同学園はモダンダンス(現代舞踊)の道一筋に、創造性と教育性を追い求め活動を続けてきた。公演は練習の成果を披露する場として毎年この時期に開催している。節目の年を迎えた今回は、鶴岡市と酒田市の教室で練習している研究生と学園所属の現代舞踊協会員合わせて30人余りが出演した。
ステージは少年少女5人による「夜空をポケットに入れて」で開幕。そろいの衣装を身に着けた子どもたちがステージ全体を使った踊りを見せ、観客の喝采を浴びた。また、アライグマの洗濯がテーマの歌に合わせたかわいらしい踊りや、ピアノ曲に合わせた女性9人による華麗なダンスなどが次々と披露され、観客席からは一つの演目が終わるごとに大きな拍手が送られていた。
公演に先立ち、吉続園長が「戦前から戦中を経て戦後と激動の95年だった。これまで多くの方に理解と声援をいただき深く感謝している。今回出演する子どもたちは初舞台から経験者までいるが、褒めてもらいたい気持ちは同じ。最後までご覧いただきたい」と創設95年を迎えたことへの謝辞を述べた。