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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 2月8日(水)付紙面より

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鶴岡「日本遺産ウイーク」始まる!!

 日本遺産の日(2月13日)に合わせた鶴岡市の「日本遺産ウイークin鶴岡」が7日、JR鶴岡駅のマリカ東館1階「つるおか食文化市場FOODEVER(フーデバー)」でのPR展示で始まった。11―13日を中心に同市が有する「出羽三山生まれかわりの旅」「サムライゆかりのシルク」「北前船寄港地船主集落」の3つの日本遺産の構成文化財の関連施設が無料公開される。北前船関連では善寳寺の五百羅漢像の特別公開(無料拝観)、致道博物館では北前船展に合わせ鶴岡市、秋田県のにかほ市、由利本荘市の3市連携交流企画によるギャラリートークが行われる。

 文化庁などが定めた日本遺産の日は、2020年から設けられた。「に(2)ほんい(1)さん(3)」の語呂合わせで制定。鶴岡市は3つの日本遺産にまつわる物語を紹介し市民や観光客に親しんでもらおうと、関連団体や構成文化財となっている施設の関係者と連携し、「ウイーク」を設定してPRしている。

 170年ほど前の江戸時代末期に制作された五百羅漢像の特別公開は11、12日に善寳寺の慈照殿で行われ、東北芸術工科大のプロジェクトによる修復された像と修復前の像などを展示し、プロジェクトの成果を紹介する。3市の関連資料を展示する北前船展の開始に合わせた致道博物館のギャラリートークは11日午後2時から旧鶴岡警察署庁舎で開催。参加は無料で申し込み不要だが、同館への入館料が必要。

 このほか11―13日は出羽三山生まれかわりの旅の情報コーナーがあるいでは文化記念館、サムライゆかりのシルク関連で松ケ岡開墾場1番蚕室の松ケ岡開墾記念館を無料公開。11―13日の日没から午後8時までは松ケ岡開墾場の本陣ライトアップ、雪灯籠設置もある。

 フーデバーの展示は14日まで。サムライゆかりのシルク関連で鶴岡中央高シルクガールズプロジェクトによるシルクドレス2着を展示した。このほか、3つの日本遺産を紹介するパネルや周遊観光につなげるためのドライブコースを載せたパネルも展示している。

日本遺産ウイークとしてフーデバーで始まったPR展
日本遺産ウイークとしてフーデバーで始まったPR展


2023年(令和5年) 2月8日(水)付紙面より

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庄内・秋田県南小中学生対象 公益大「ジュニアドクター鳥海塾」 プログラム成果発表

 庄内・秋田県南地域の小中学生を対象に、科学技術をけん引する人材の育成を図る東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)による教育プログラム「ジュニアドクター鳥海塾」の成果発表会が4日、公益大で行われ、昨年6月以降、公益大教員・学生の指導で学んだ技術を生かして構築した各種プログラムを第2期生40人が10班に分かれて披露した。

 科学技術イノベーションをけん引する傑出した人材の育成に向け、意欲がある能力の高い小中学生を発掘し、その能力を伸ばすことを目的に科学技術振興機構(JST)が展開している支援制度「ジュニアドクター育成塾」に、公益大が応募した「ジュニアドクター鳥海塾」が選定されたことを受け、昨年度に開講した教育プログラム。

 「人・自然・社会・歴史的財産の価値を見出し、新しい情報技術との橋渡しのできる人材」を育成像に掲げ、2期生となった両県の小学5年―中学3年40人は昨年6月の開講式以降、情報技術やコンピューターを使いこなすために広瀬雄二公益大教授(情報処理)の指導でプログラミングの基礎知識を習得した後、神田学長はじめ教員の講義、学生の助言を受けながら心理学、観光、宇宙など幅広い分野への関心を深めてきた。

 この日は、班単位で▽お手伝いの対価として得られる報酬をガチャポンで決めるプログラム▽算数・数学の公式をスムーズに調べることができるプログラム▽観光名所の解説文を表示してくれるプログラム―など、これまでの学びで得た知識を活用し班単位で構築した成果を次々と紹介した。

 このうちメニュー60種の中から1種をランダムに選び出し、必要な食材、調理にかかる費用をゲーム感覚で教えてくれる「買い物プログラム」を構築した4人は、プログラムが長くならないように簡素なテキストデータ「CSV」を用いるなど工夫。「プログラムが見やすいよう、ところどころに改行を入れた」などと話した。

 先月28日には第1期生のうち第2段階に「進級」した12人の研究発表会も行われた。JSTによる選定期間は25年度まで5カ年。公益大では新年度、第3期生を募集する予定。

鳥海塾受講生たちが学びの成果を報告
鳥海塾受講生たちが学びの成果を報告


2023年(令和5年) 2月8日(水)付紙面より

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鶴岡の土砂災害から1カ月余に

 鶴岡市西目の土砂崩れ災害から1カ月余。専門家の調査で崩落した斜面や周辺の地質はかなり風化が進んでいることが分かった。現地は国の「災害関連緊急地すべり対策事業」に採択され、ボーリング調査の結果を踏まえながら約11億円で、再発防止と今後崩落する可能性がある土砂の撤去や雨水の地下浸透防止策などを講じる予定だ。
 一方、崩落現場について市の土砂災害避難地図(ハザードマップ)は、被災地を崖崩れ発生の危険性がある「警戒区域」の範囲と表示しているが、国土交通省の「目で見るハザードマップ」ではより危険度の高い「特別警戒区域」になっている。市は新年度、市全域のハザードマップを見直し、更新する。

◇      ◇

 これまでのボーリング調査などの結果、地質の風化に加え、雨水の地下浸透で地盤が緩くなったことなどで崩落につながったとみられている。国の対策事業の範囲は幅約220メートル、高さ約30メートル。地下水を抜く横ボーリング工事によって穴を開け、集水管を挿入して排水するほか、不安定な土砂を撤去する。

 災害では民家2棟を含む17棟が巻き込まれ、2人が犠牲になった。今も4世帯13人が市が用意した市営住宅などで避難生活をしている。避難指示解除がいつになるか不透明で、今までの生活環境から一変したことでの不便は尽きないだろう。また、避難指示を受けていない地域でも、「自分の家の辺りは大丈夫だろうか」と、土砂崩壊に不安を抱いている人もいる。

 県内には昨年8月時点で、土砂災害防止法に基づく(1)土石流(2)地滑り(3)急傾斜地―の、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)が5176カ所、より危険度が高いという同特別警戒区域(レッドゾーン)が3510カ所ある。鶴岡市には警戒区域1015カ所、特別警戒区域が696カ所ある。ハザードマップでは双方を区別して表示するべきだが、同市が2015年に地区ごとに作成したハザードマップには「特別警戒区域」も「警戒区域」として表示されている。

◇      ◇

 市のハザードマップには土砂災害警戒区域への注意事項として、「大雨時の十分な警戒」「警戒区域以外でも土砂災害が発生する可能性がある。日頃から周辺の状況を確認すること」などが載っている。住民にも災害から身を守るため、ハザードマップが意味するところを読み解き、周囲の変化に気付く力が求められる。そのためには、市がより分かりやすいハザードマップを住民に示さなければならない。

 国交省の「目で見るハザードマップ」には、庄内にはレッドゾーンで示されている地域が多い。雪解けが進む3、4月は土砂災害が起こりやすい季節。行政のハード面での対策に頼る一方、そうした地域に住む人々は、自分の心の中に防災対策を築くことも要るのではないだろうか。

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2023年(令和5年) 2月8日(水)付紙面より

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日本太鼓ジュニアコンクール全国へ抱負

 来月19日(日)に石川県金沢市内で開かれる「第25回日本太鼓ジュニアコンクール」に、本県代表として酒田市の「太鼓道場風の会ジュニア『雷神組』」(村上瞭太リーダー、10人)が出場する。昨年10月に庄内町で行われた県大会で優勝して全国コンクールへの切符を手にしたものでメンバーらが6日夕、市役所を訪問し丸山至市長に活躍を誓った。

 風の会ジュニアは2012年に結成。現在は小学1―高校3年の男女24人が所属し、中学・高校生による「雷神組」、小学生の「風神組」の2チームに分かれて週2回の練習を重ね、市内外のイベントで演奏を披露しているほか、コンクールにエントリー。庄内町の響ホールで行われた県大会で優勝して全国・東北コンクール出場を決め、前哨戦となる昨年11月の東北コンクール(岩手県一関市)では特別賞を受けた。

 風の会の伊藤裕介会長によると、全国コンクール出場は5年ぶり2回目。この日は伊藤会長、西村修後援会長、ジュニアチームの指導に当たっている菊池宏太朗さんらの引率でメンバー9人が訪問、応対した丸山市長を前に伊藤会長がこれまでの経過を報告した後、参加全メンバーが決意表明した。

 このうちメンバーを引っ張る村上リーダー(17)=酒田西高3年=は「ジュニアとしては最後の大会となるので、悔いの残らないよう精いっぱいの演奏を披露したい。そのために残りの1カ月半、より一層努力したい」と。これに対して丸山市長は「緊張すると思うが、努力してきたことをいかんなく発揮してほしい。自信を持って堂々と演奏し、思い出に残る全国コンクールにして。地域を挙げて皆さんを応援する」と激励した。

 全国コンクールは金沢市の金沢歌劇座で行われ、国内外の46チーム(国内44チーム、ブラジル・台湾各1チーム)がエントリー。雷神組は課題曲「旅立ち」、オリジナル曲「迅雷」の2曲を披露する。

丸山市長を囲む風の会ジュニア「雷神組」のメンバー
丸山市長を囲む風の会ジュニア「雷神組」のメンバー


2023年(令和5年) 2月8日(水)付紙面より

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学校 楽しみ!! 庄内町新1年生 131人にランドセル

 今春から庄内町の小学校に通う子どもたちへのランドセル贈呈式が5日、同町の余目一、余目二の2小学校で行われ、新1年生たちに真新しいランドセルが手渡された。

 同町のランドセル贈呈は旧立川町が1974(昭和49)年度から、旧余目町が77年度から始めたもの。合併後も、子どもたちに学校生活への希望を持ってもらうとともに、保護者の経済的負担軽減のため、子育て支援の一環として毎年行われている。

 このうち、余目第二小学校(後藤克人校長)で行われた贈呈式には、余目第二幼稚園を中心とした年長組30人(男子15人、女子15人)と保護者らが参加。富樫透町長が「一生懸命勉強し、たくさん友達をつくって元気に小学校に通ってください」とあいさつ。富樫町長と佐藤真哉教育長が一人一人にランドセルを手渡した。ランドセルを受け取った茂木明香理ちゃん(6)は「ランドセルをもらってうれしい。小学校では算数と国語、給食も楽しみ」と笑顔で話していた。

 同町による贈呈式は8日に立川小、9日に余目三小、余目四小で行われる予定で、計131人の新1年生にランドセルが贈られる。

ランドセルを受け取る園児=余目二小
ランドセルを受け取る園児=余目二小



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