2023年(令和5年) 3月28日(火)付紙面より
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庄内空港の東京線(羽田便)が12年ぶりに増便され5便化初日となった26日、同空港で関係者が記念セレモニーを行うとともに、第1便となる航空機への放水アーチや搭乗者へ記念品を贈呈するなど増便就航を祝った。
庄内空港の5便化は、全日本空輸(ANA)の国内線全体のダイヤ見直しに伴うもので、コロナ禍からの需要回復やインバウンド需要拡大を視野に、3月26日―5月31日と秋の行楽シーズンである10月1日―28日の約3カ月間1便増便される。東京線の5便化は2011年以来12年ぶり。現行の4便に増便されるのは羽田発庄内行き1071便(午後2時10分着)と庄内発羽田行き1072便(同2時55分発)。初日は166人乗りに1071便が162人、1072便には117人が搭乗し、上々の滑り出しとなった。
この日は定刻より約10分遅れ、第1便が空港に到着すると空港消防車が放水による歓迎アーチでお出迎え。引き続き、2階出発ロビーで行われたセレモニーには関係者約30人が出席。庄内空港利用振興協議会の丸山至会長(酒田市長)が「期間限定ながら5便化が実現し多くの関係者に感謝したい。この運航はアフターコロナのビジネスや観光の大きな弾みになる。年間通しての5便化が実現するよう地域一丸となって取り組んでいきたい」、
ANA庄内支店の前田誠支店長は「暫定的な5便化だが庄内の実績を示すチャンス。今日を庄内空港の輸送力強化のための第一歩の日としたい」とそれぞれ増便定着やさらなる利用拡大への決意を述べた。
その後、関係者がくす玉を割るなどし、増便就航を祝った。就航初日を記念し、増便搭乗者にはオリジナルトートバッグやつや姫300グラム、ボールペンなどがプレゼントされた。
2023年(令和5年) 3月28日(火)付紙面より
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着物姿で城下町・鶴岡を歩きひな人形の展示施設を巡る催し物「きもので雛(ひな)めぐり」が25、26の両日、鶴岡市内で行われた。26日には同市内のバイオベンチャー・スパイバー(関山和秀代表執行役)に勤務する外国籍の社員や家族が和装を体験。着物姿で荘内神社を訪れ、ひな人形の展示会を見学した。
この催し物は鶴岡市の呉服店で構成する鶴岡呉友会が企画した。鶴岡市内各所で古くから伝わるひな人形やひな道具を展示・公開する「鶴岡雛物語」の開催に合わせ、着物の魅力を再確認してもらうもの。同会に加盟するトキワ屋、着物の小いけ、むらまご呉服店、南銀座・池田の各店で着物の着付けが行われた。「鶴岡雛物語」期間中は、会場の入場料の割引など特典がある。
スパイバーの社員や家族の着付けは市第三学区コミュニティセンターで行われ、米国やインド国籍の男女8人が参加。着付けは鶴岡呉友会に協力するボランティアサークル「結美の会」(佐藤民江会長)が担当した。
女性は長じゅばんの上に着物を着て、帯を結んで仕上げたほか髪留めをあしらうなど華やかに着飾った。男性は185センチと高身長の人もおり、結美の会会員が3人がかりで着付けする姿も見られた。着付けが終わると全員で荘内神社に移動し、宝物殿でひな人形展を見学。石原純一宮司の「180年前のおひなさまもいらっしゃいます。五人囃子はいわゆるミュージシャン」といった説明を聞いた。
スパイバー社員のリオビス・アレックスさんに会うため2月末に来日した母のジェイさん(67)=米国在住=は「着物を見たことはあったが着るのは初めて。長じゅばんを着るなど知らないルールがたくさんあることに驚いた。素晴らしい体験ができて感動した」と話していた。
2023年(令和5年) 3月28日(火)付紙面より
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鶴岡市と東京都江戸川区の合唱愛好者による第22回鶴岡江戸川友好交流演奏会が26日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で開かれた。モーツァルト作曲の「戴冠(たいかん)ミサ」では酒田フィルハーモニー管弦楽団の演奏とともに全出演者がステージに立ち歌声を響かせた。
両市区は太平洋戦争時に江戸川の学童が鶴岡に疎開した縁から交流が始まり1981(昭和56)年に友好都市の盟約を締結。交流演奏会は94年に市文化会館で開かれたベートーベン作曲の「第九」演奏会を皮切りにスタートし、以降両市区で交互に開いている。今回は鶴岡江戸川交流合唱団、江戸川第九を歌う会、女声アンサンブル「ろすまりん」、酒田フィルハーモニー管弦楽団など総勢100人余りが出演した。
コンサートは江戸川第九を歌う会の混声合唱曲集「地平線のかなたへ」で幕開け。鶴岡市江戸川交流合唱団も「島唄」や組曲「くちびるに歌を」など美しい歌唱を披露した。
フィナーレでは佐々木麻子さん(ソプラノ、鶴岡市)、川田麻美さん(メゾソプラノ、酒田市)、宮西一弘さん(テノール、福島市)、鈴木集さん(バリトン、鶴岡市)4人のソリストとともに「戴冠ミサ」を力強く高らかに歌い上げ、訪れた人は大きな拍手を送っていた。
2023年(令和5年) 3月28日(火)付紙面より
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今年1月に神奈川県鎌倉市で開催された全国規模のバレエコンクール「グローバルバレエコンペティションin鎌倉2023」で、いずれも鶴岡市のバレエ教室「レーヴ・バレエスタジオ」(真田優さん主宰)に通う姉の主濱 嘉乃(しゅはま よしの)さん(13)=鶴岡一中1年=がプレコンクール部門P2ブロック、妹の主濱杏祐花(あゆか)さん(11)=朝暘六小5年=がコンクール部門C1ブロックでそれぞれ優秀賞を獲得した。
同コンペティションは若いダンサーを対象としたバレエコンクール。舞台上でしか得られない経験を積めるよう事務局が今年初めて企画・運営した。プレコンクール、コンクールの2部門があり、それぞれ学年によってプレコンクールは5ブロック、コンクールは4ブロックに分かれている。
レーヴ・バレエスタジオは、4歳からバレエを始め、スワンバレエスタジオ(酒田市)でミストレスを務めた真田さんが2021年7月に開設。子どもから一般まで門下生は鶴岡市のファラジスペースでレッスンを重ねているほか、年間を通して各種コンクールにエントリーしている。昨年末には酒田市の希望ホールで発表会も実施した。
コンクール部門C1ブロック(小学4、5年)にエントリーした杏祐花さんは「眠れる森の美女より『フロリナ王女のバリエーション」を披露して第4位優秀賞、プレコンクール部門P2ブロック(小学6、中学1年)の嘉乃さんは「アレルキナーダより『女性のバリエーション』」を演じて優秀賞を得た。
嘉乃さん、杏祐花さんとも就学前にバレエを始めたという。2人を指導する真田さんは「練習を休むことなく、何より熱心。真面目で頑張り屋」と。今後の抱負について嘉乃さんは「常に最善を尽くす」、杏祐花さんは「物語を感じてもらえる踊りを目指す」とそれぞれ話した。
2023年(令和5年) 3月28日(火)付紙面より
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バレーボール・Vリーグ女子2部(V2女子)のプレステージ・インターナショナルアランマーレは26日、静岡県袋井市で行われたファイナルステージ決勝で群馬銀行グリーンウイングスを3―2で下し、創部8年目で初のリーグ優勝に輝いた。悲願のV1昇格を目指してアランマーレは4月8(土)、9(日)の両日、新潟県長岡市のアオーレ長岡で行われるV1最下位のヴィクトリーナ姫路との入れ替え戦に挑む。
V2女子は11チームが参戦し、昨年10月29日に開幕。アランマーレは2回戦総当たりのレギュラーラウンドで首位となり、上位3チームによるファイナルステージ進出を決めていた。
ファイナルステージ決勝は、交互にセットを取り合う展開となり最終の第5セット、アランマーレは3点差から逆転を果たし、最後は木村友里主将による連続得点で優勝を決めた。試合後、アランマーレの北原勉監督は「最終セットは気持ちと全員バレーで1点1点をもぎ取ることができた。支えてくれた全ての皆さんと勝利の味を分かち合いたい。まだ、チャレンジマッチ(入れ替え戦)という大一番があり、皆さんと走り続けたい」とコメントした。
北原監督と2選手個人賞
2022―23V2女子個人賞で、アランマーレ関係では北原監督が優勝監督賞、木村主将が最高殊勲選手賞、オケケアル・メソマチ選手がブロック賞(セット当たりのブロック決定本数)をそれぞれ獲得した。いずれも初受賞。
▽ファイナルステージ決勝(26日、静岡・さわやかアリーナ)
アランマーレ3(24―26)2群馬銀行
(25―14)
(17―25)
(25―18)
(15―12)